【2023年9月】韓国スタートアップ資金調達動向まとめ
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この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。
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【2023年9月】韓国スタートアップ企業投資概要
総投資額は前年比2倍増の7,427億5,000万ウォン、再び上昇に転じる
9月の投資は前月比2倍増の7,427億5,000万ウォン(約823億5,700万円)を記録し、再び上昇に転じた。昨年同月と同様の規模が調達され、投資件数は100件だった。少数企業による大規模な資金流入だけに頼った上昇ではなく、100億ウォン(約11億円)以上の投資件数が8月比2倍に増加し、投資実績の質も向上した。月別の資金調達額は依然として増減を繰り返しているが、下半期に入って全体の投資額は上昇している。
最も多くの資金を確保したのはToss Bankで、2,850億ウォン
最も多くの投資金を確保したのは、Toss(トス)を運営するVIVA REPUBLICA(ビバリパブリカ)の子会社、Toss Bank(トスバンク)だ。有償増資を通じて2,850億ウォン(約315億9,200万円)の資金を確保した。また、Web3ベースのコンテンツIPインフラのスタートアップであるStory Protocol(ストーリープロトコル)が5,400万ドル(約80億2,800万円)を調達した。そのほか、ファッションブランドMARDI MERCRED(マールディメクルディ)の運営会社PIECE PEACE STUDIO(ピースピーススタジオ)が500億ウォン(約55億4,600万円)、機能性食品企業のEGNIS(イグニス)が348億ウォン(約38億6,000万円)を調達し、ランキングに名を連ねた。
100億ウォン以上の資金調達に成功した企業は20社超
9月には100億ウォン(約11億円)以上の資金調達に成功した企業が20社を超えた。特定の企業に投資が集中することなく、全体的に企業当たりの投資額が増加した。また、下半期に入り、シリースB以上の成長段階の企業の割合が徐々に増加しており、9月にはその割合が15%を超えている。300~700億ウォン(約33億2,700万円~約77億6,400万円)の間でシリーズB、C投資が行われ、大規模な投資が多く行われた月だった。また、TIPS(ティップス)がディープテック、スケールアップなどに拡大し、より多くの企業が支援金の恩恵を享受した。
電子書籍サブスクリプションサービスプラットフォームmillieがKOSDAQに上場
注目すべきM&Aはなかったが、電子書籍サブスクリプションサービスプラットフォームのmillie(ミリー)が上場を一度撤回した後、9月にKOSDAQ(コスダック)上場に成功。初日から株価上昇を維持し、上々のスタートを切った。
分野別分析
- AI基盤ソリューション企業、半導体関連のスタートアップに投資が集中
- ファッション、フードテックのスタートアップにも大きな資金が流入
- ロボット関連企業も大規模な資金調達
分野別では、ソフトウェア分野のAI基盤ソリューション企業、半導体のスタートアップに投資が集中した。また、ファッション、フードテックのスタートアップにも大きな資金が流入。これにコンシューマーテックが続いた。そのほか、デジタル医療機器を筆頭にバイオ・ヘルスケア分野とスマートファクトリー、ロボット関連企業が大規模な資金調達に成功した。
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