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【農業テック】韓国・スタートアップ5社|月間スタートアップレシピ

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この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。

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農業分野

農家人口が世界で減少するなか、農業(Agriculture)と技術(Technology) を組み合わせた「アグリテック(Agritech)」や「スマート農業」、「農業テック」などの言葉をよく聞くようになった。最先端IT技術、AI技術などを活用し、人手不足の中でも、農業を持続可能なものとするイノベーションが進んでいる。


.GREEN LABS(グリーン・ラボズ)

 韓国内でも珍しいアグリテック企業(農業テック企業)であり、会社価値も数千億を軽く超える会社である反面、一般人には接することがなく、大衆の認知度が高くないスタートアップ企業でもある。GREEN LABSは、農業と畜産業をすべて併せて、生産から流通·販売までデータを基盤に農場主が最も合理的な意思決定をサポートできるようサービスを提供する。農業プラットフォームアプリ「パームモーニング」を運営する。このアプリは全農家の1/3が利用する農業従事者の必須アプリだ。

農業スタートアップグリーンラボが昨年1月に続き350億ウォン(約35億円)を追加誘致し2021年だけで550億ウォン(約53億円)を確保した。 企業価値は8,000億ウォン(約7600億円)水準だという。 2017年に設立されたグリーンラボは、総合農業プラットフォーム「パームモーニング」を通じて農業分野へのデジタル転換を図る。 農作物の生産から流通まで全過程に参加し、農家が効率的に生産と販売ができるように支援し、今年の売上高は1000億(約96億円)規模、22年のパームモーニング加入者は100万人に達するものと予想される。 グリーンラボはM&A活動により規模と事業領域も拡大している。 2021年だけで、畜産スマートファーム、畜産流通販売会社の3社を買収し、競争力を強化している。 高い成長性を土台に2021年上半期予備ユニコーンに選定されたこともあり、投資金はデータ農業研究開発強化、買収合併拡大と海外市場攻略に活用する予定だ。

 投資誘致現況




2.N.THING(エヌ・シング)

N.THING、IT技術とデータで農食品テック市場の革新をリードしており、さらに、グローバルフードバリューチェーンの革新を目指す。環境の影響を最も大きく受ける農業産業に、時空間の制約をなくすインターネット技術を組み合わせることで、いつでも、どこでも、誰でも、きれいで安全な食べ物を体験できるようにする。 IoT基盤のモジュール型スマートファームを開発し、大韓民国とアラブ首長国連邦で農場を運営しながら一年中均一な品質の作物を生産している。

  • 設立:2014年
  • 総投資誘致額:371億ウォン(約36億円)
  • ラウンド:シリーズB


3.FIRMMIT(ファミット)

先端技術を融合させたスマートファーム製品とサービスを提供しながらも、同社の代表はIT技術に先立って「作物に対する愛情」と「真正性」を強調するスマートファーム企業だ。 技術力にも定評があり、コンテナイチゴ農場、知能型パッケージ温室、スマートモジュール栽培機、家庭用水耕栽培機など多様なスマートファームソリューションを披露して好評を得ており、毎年100%以上ずつ売上を高めている。

  • 設立:2017年
  • 総投資誘致額:15億ウォン(約1.4億円)
  • ラウンド:プレシリーズA

4.Sherpa Space (シェルパ・スペース)

Sherpa Space では、成長のあらゆる段階で植物が必要とするものを提供する。屋外農業、屋内農業、また、個人的な庭などで植物の成長を助ける。代表的な製品であるシェルパライトは地理的に人を解放する。シェルパライトを使用すると、熱帯でしか育てることのできなかった特殊な果物や植物でも、世界のどこでもそれを生産することができる。シェルパライトは、植物が必要とする事実上すべての光を提供する汎用性を持っている。今後も植物の成長を助ける製品を発表予定。

  • 設立:2016年
  • 総投資誘致額:25億ウォン(約2.3億円)
  • ラウンド:シリーズA


5.Ulike Koea(ユーライク・コリア)

IoT専門企業として始まったUlike Koeaは、現在スマート畜産(AgriTech)事業を手掛ける。 約6年間のR&Dを通じて韓国初開発および商用化に成功したライブケア(LiveCare)サービスは、バイオカプセル一つで畜牛の生涯の健康を担うヘルスケアサービスだ。 畜牛の生体情報をリアルタイムで収集および分析することにより個体別疾病、発情、分娩を正確にモニタリングできる。最近では「人が食べる家畜が健康であれば人も健康である」というスローガンを掲げた「One Health」キャンペーンが世界中に広がっており、それだけ世界中で家畜の健康に対する関心は増加傾向にある。

  •  設立:2012年
  • 総投資誘致額:70億ウォン(約6.7億円)
  • ラウンド:シリーズA


/media/KORIT編集部
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KORIT編集部

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