美容医療機器スタートアップInnoxus(イノサス)がAltos Ventures(アルトスベンチャーズ)などから142億ウォン(約153億円)規模のシリーズA資金調達を行った。
投資金の一部はシード段階でInnoxusを発掘した投資会社であるTAIL Ventures(テイルベンチャーズ)の旧株売却という形で行われた。Innoxusは今回の投資を足がかりに、グローバル美容医療機器市場攻略に本格的に乗り出す。
2022年2月に設立されたInnoxusは、がん治療技術を美容リフティングに組み込んだ「オールタイト(Alltite)」を開発した。シム・ジェヨン代表はソウル科学高校を首席卒業後、ソウル大学医学部を卒業した医師出身の起業家であり、ダイエット及び美容業界で多数の起業、診療経験を積んだ。
オールタイトのコア技術は国際特許出願されたDLTD(Dermis Layer Target Dielectric heating system)だ。既存のがん治療とリハビリ治療に使用されていた遺伝加熱原理を美容医療機器に適用した。既存の一部リフティング機器方式の場合、皮膚の中に熱エネルギーを伝達する過程で表皮層温度が上昇して疼痛が発生し、エネルギー損失が生じることがある。一方、DLTD技術は真皮中下部を集中加熱する内部加熱方式でエネルギー損失を最小限に抑え、表皮温度上昇を防ぎ、麻酔なしでも施術が可能なほど痛みを軽減した。
オールタイトは真皮層とSMAS層(筋膜層)を同時にターゲットにしたデュアルターゲットリフティングで、既存のRF方式のタイトニング効果とHIFU方式のリフティング効果を同時に実現する。皮下脂肪層の熱集中度は真皮層に比べ17倍以上低く、ボールパイムなどの副作用のリスクを下げたのが特徴だ。
オールタイトは韓国での発売前に日本、香港、ブラジルの3カ国で300台以上の輸出契約を締結した。発売10ヶ月で200台以上の販売を記録するなど、急速な成長傾向を見せている。現在、日本での認知度を拡大するために、JSAS国際学会、KOREA DERMA、大韓レーザー皮膚科親発学会、KIMES 2025など主要学会に参加して技術力を広めている。
シム・ジェヨン代表は「既存美容医療機器市場の限界を知り、オールタイトならグローバルでトップになれる確信した」とし「今回の資金調達はInnoxusの技術力と成長可能性を認められた結果」と語った。続いて「調達した資金をもとに北米、ヨーロッパ、アジアなどグローバル市場進出を加速し、次世代製品開発のためのR&D投資を拡大していく予定」と明かした。
Altos Ventures関係者は「Innoxusはビューティー、製造、技術力という強みが集まった企業で、3つの要素の相乗効果が生み出す成長可能性に注目して投資を決定した」と明かした。
