ソフトウェア分野の韓国スタートアップ3社｜月間スタートアップレシピ

この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피）」が発行する「月間スタートアップレシピ（월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。

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ソフトウェア分野：2022年6月資金調達動向

未来革新分野への投資活発

韓国政府が大規模な資金を投入し、AI半導体など未来革新分野への活性化政策を推進する中、該当分野のトップランナーに投資のラブコールが注がれている。

Rebellions（リベリオン）

620億ウォンの資金調達、米国支社の設立など計画

AI半導体スタートアップのRebellions（リベリオン）が、昨年、145億ウォン（約14億9,600万円）の資金を調達してから1年で620億ウォン（約63億9,800万円）の大規模な資金調達をした。RebellionsはIBMやARM、インテルなど海外の企業で経験を積んだエンジニアで組織を形成していることが大きな注目を浴び、設立2年で3,500億ウォン（約361億3,700万円）の価値を認められた。

サービス発売前の累積投資金が300億ウォン（約30億9,700万円）に達し、韓国政府から韓国内で最も注目の半導体設計専門メーカーに選ばれたりもした。Rebellionsは優れた設計を通じて業界最高水準の性能を実現しつつ、汎用性の面で既存の欠点を補完したとの評価を受けている。

昨年、株式取引など金融に特化したファイナンスAI半導体「ION（アイオン）」を発表し、金融投資会社を対象にテストを行っている。今回の投資金でチップの生産や米国支社の設立などに乗り出す計画だ。

◇資金調達現況

出典：スタートアップレシピ

marketboro（マーケットボロ）

CJフレッシュウェイから403億ウォンの資金調達、ソリューション開発を促進

食材流通スタートアップのmarketboro（マーケットボロ）がCJフレッシュウェイから403億ウォン（約41億6,000万円）の戦略的資金を調達した。2016年に設立したmarketboroは、B2Bモバイル食材の注文や流通業者専用の流通管理SaaSのプラットフォームを提供している。

業者が容易に食材をモバイルで注文できるようサポートするため、食材のオープンマーケットも運営している。CJフレッシュウェイは今回の投資を通じてmarketboroと共同管理体系を構築し、顧客の事業環境に最適なソリューションの開発を通じて、将来の食材流通市場を先取りする計画だ。

◇資金調達現況

出典：スタートアップレシピ

MAY MUST（メイマスト）

110億ウォンの資金確保、クラウドソリューション供給会社とのパートナーシップ拡大へ

クラウドITソリューションのMAY MUST（メイマスト）が、110億ウォン（約11億3,500万円）の資金を確保した。2016年に設立したMAY MUSTは、仮想デスクトップ(VDI)とクラウドのサービスを提供している。Citrix Cloud（シトリックスクラウド）の技術専門パートナーとしてライセンスの供給のほか、技術コンサルティングを提供している。

また、独自のサービスであるサービス型デスクトップ(DaaS)「マストクラウド」を発表し、クラウド仮想化サービス市場の攻略に乗り出している。今回の投資を通じて、マストクラウドの高度化や追加雇用などを推進するほか、主要グローバルクラウドソリューションの供給会社とのパートナーシップを拡大し、顧客に最適なソリューションを提供する計画だ。

◇資金調達現況

出典：スタートアップレシピ