代表取締役 ジン・フイツィ
2015年に韓国Cafe24 Corp.へ入社。グローバルSCMや中華圏ビジネス、YouTubeショッピング導入支援など、幅広い領域で事業を推進してきたECのエキスパート。これまで培った専門知識とネットワークを強みに、2026年にCafe24 Japanの代表に就任。日本市場におけるCafe24の拡大を主導するとともに、EC事業者の国内外での事業成長を支援している。
目次
Cafe24について教えてください。
Cafe24は、ECサイト構築から決済、物流、マーケティング、運営支援まで、オンラインビジネスに必要な機能をワンストップで提供するグローバルECプラットフォーム企業です。1999年に韓国で設立され、現在は日本を含む世界各国200万以上のブランドのオンラインビジネスを支えています。
日本法人は2012年から設立されており、2025年からはBPaaS(SaaS型EC+BPO)サービス「Cafe24 PRO」を展開しています。Cafe24 PROでは、ECサイト構築だけでなく、商品登録、SEO対策、カスタマーサポート、マーケティング支援などの運用業務をCafe24がサポートしています。単なるECシステムの提供にとどまらず、ECサイトの立ち上げから運営、その先の成長までを包括的に支援できる点を評価いただいております。
また、これまでCafe24が蓄積してきた運営ノウハウを基に、デザインテンプレートやSEO最適化などをシステム化・標準化しており、AIを活用した商品詳細ページおよびサイトデザインの制作機能も提供しています。これにより、少人数でも効率的に運営できる体制を実現し、企業が商品開発やブランド戦略といった本来注力すべき領域に集中できる環境づくりをサポートしています。
現在、どのような企業が貴社サービスを利用していますか?また、貴社が選ばれる理由はどこにあるとお考えですか?
Cafe24 PROは、ファッション、コスメ、ライフスタイル、エンターテインメントなど、幅広い業界でご利用いただいております。
その一例が、プレミアムハンドメイド・ドールブランド「Teddy Tales」です。Cafe24 PROは、ECサイト構築から運営に関わる日々の業務までをサポートすることで、ブランド側が商品企画など本来注力すべき業務に専念できる体制を整えました。オープン後、韓国の男性アイドルグループ「SEVENTEEN」とのコラボレーションをきっかけに、わずか1か月で数千万円規模の売上を達成。Cafe24 PROは、EC運営のパートナーとして、こうした取り組みを運営面から支えました。
当社が選ばれる理由としては、ECサイト構築から運営支援、グローバル展開までをワンストップで対応できる点にあると考えています。多言語対応や複数通貨・決済手段など、海外展開に必要な機能を標準搭載しています。多言語対応機能については、管理画面・フロント画面の双方で柔軟に切り替えられるため、グローバルチームでの運営や海外ユーザーへの対応をスムーズに行える点も特徴です。
さらに、初期費用・月額費用は0円で、売上発生時のみ販売手数料2%が発生する成果連動型モデルを採用しており、事業者が低リスクでEC事業に参入できる点も評価いただいております。
また、サービスをご利用いただいている事業者様に対しては、リアルタイムのカスタマーサポートやLINEによる相談体制を提供しており、初期設定から運営、売上拡大に関する課題まで幅広く支援しています。
このように、事業立ち上げ段階の企業から、さらなる販路拡大や海外展開を目指す企業まで、幅広いニーズに対応できる点が、当社の強みだと考えています。
「Cafe24 PRO」の日本展開の背景や理由を教えてください。
Cafe24 PROを日本市場で展開した背景には、日本企業が抱える「EC人材・ノウハウ不足」の課題があります。
コロナ禍以降、日本でもECは非常に重要な販売チャネルになりました。しかし実際に活用しようとすると、運営体制や運営ノウハウの不足、やっとの思いで運用を始めても日々の業務が忙しく、EC運営まで手が回らないといった多くの課題がありました。
また、日本企業は商品力や品質、ブランド力において高い競争力を持ち、世界的にも注目されています。そのため、越境ECへの関心も高まっています。一方で、多言語対応、海外決済、物流、マーケティングなど、海外展開特有のさまざまな課題によって、「挑戦したいが踏み出せない」「本来のポテンシャルを十分に活かしきれない」といった声も多くありました。
そうした背景から、私たちは単なるECシステムではなく、「構築から運営までを支援するサービス」の必要性を強く感じ、Cafe24 PROを日本市場で展開しました。日本のブランドの潜在能力を十分に生かし、ECサイトの構築から運営、さらにはグローバル展開までの包括的なサポートを目指し活動を行っております。

日本市場にはどのような特徴があるとお考えですか?今後注力したい点についても教えてください。
日本市場は、韓国市場と比較して大きく2つの特徴があると感じています。
1つ目は、外部委託の文化が浸透している点です。韓国ではEC運営を自社で完結しようとする傾向が強い一方、日本ではサイト構築や運営、マーケティングなど専門領域を外部へ委託する文化があります。そのため、ECソリューションとBPOを組み合わせた「Cafe24 PRO」のような伴走型サービスの需要は非常に高いと見ています。
2つ目は、世界的なポテンシャルを持ちながらも、海外展開に課題を抱える企業が多い点です。日本には世界的に評価される商品力やブランド力を持つ企業が数多く存在していますが、一方で言語対応や越境ECの運営ノウハウ、人材不足などを理由に、海外展開に苦労している企業も少なくありません。
そのため今後は、オンラインビジネス上の売上拡大支援に加え、日本ブランドのグローバル展開を支援する機能の強化にも力を入れていきたいと考えています。

商品情報をYouTubeやInstagram、Googleなどが提供しているショッピング機能と連携できるため、複数チャネルでの販売を効率的に展開できる
現在、Cafe24 PROでは、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Qoo10など主要ECモールとの連携機能を提供しており、複数チャネルの一元管理による運営業務の効率化や販路拡大を支援しています。また、YouTubeショッピングとの連携によって、動画視聴から購入までをシームレスにつなぎ、コンテンツを活用した購買導線の強化にも対応しています。さらに、ドロップシッピング機能を通じて、在庫リスクや配送負担を抑えながら商品ラインナップを拡充できる環境も整えています。
機能面の強化と同時に、日本企業とのリアルな接点づくりにも継続して取り組んでいます。今年2月に出展した「イーコマースフェア 東京 2026」では、来場された多くの日本企業の方々と意見交換を行うことができ、日本市場が実際に必要としているサービスについて深く知る貴重な機会となりました。今後も、ECに関する展示会・イベントへの参加を進めていく予定です。
また、展示会以外にも公式ウェブサイトからオンラインミーティングを即時予約できる体制を整えており、東京・福岡の拠点を通じた対面でのミーティングにも柔軟に対応しています。
これからも日本市場のニーズに合わせた最適なソリューションの提供を通じて、多くの日本ブランドのEC支援・グローバル展開を支えていきたいと考えております。
貴社のビジョンや今後の目標を教えてください。
私たちの最大の目標は、日本の優れたブランドが国内にとどまらず、世界市場でも成長できる仕組みをつくることです。私たちは、企業がより手軽にEC事業を始められるよう支援し、国内はもちろん、スムーズにグローバル展開へ挑戦できる環境を提供していきたいと考えています。
今後は、クリエイターサービスやインフルエンサー領域との連携も強化し、ブランドと顧客がより深くつながるEC体験の実現を目指していきます。
創業以来培ってきたグローバルなノウハウを活かし、ブランドの立ち上げから運営、その先の成長までを支える「伴走型パートナー」として、日本ブランドの可能性を世界へ広げる支援を続けてまいります。

