チェ・ヒョクジュン

ソウル大学で学士および修士課程を修了し、Forbes Koreaの「2030パワーリーダー」にも選出された実績を持つ起業家。
2018年にホワイトキューブを創業し、Alto Venturesからの資金調達経験も持つ。現在は、ブランドのコマース売上を次のステージへと引き上げるサービス「Challengers」を運営。Kビューティーブランドを中心に、Eコマース内での上位露出の実現、売上拡大をサポートしている。
「世の中をアップグレードする」ことをミッションとする情熱をもった創業者。


2018年韓国で創業、「Challengers」運営会社

弊社ホワイトキューブは、「Challengers(チャレンジャーズ)」というサービスを運営し、主要ECチャネルにおける上位表示ソリューションを提供している会社です。

2018年に韓国で設立され、現在8年目に突入しました。

この事業を始めたきっかけは、様々な要素が複合的に混ざり合っているのですが、端的に申し上げると「世界中の人々の日常に入り込み、なくてはならないモノ、仕組み、サービスを作ってみたいと思ったから」です。

現在私たちが日常的に使うiPhone、Youtube、Instagramなどのように、世界の経済と人々の生活の要になり「世界をアップグレードさせる」ようなサービスを作ってみたかったのです。

そこで、人々の生活と密接である「広告」に目をつけ、その価値を最大化させられるようなソリューションを開発しました。

広告と広告費が本来の役割を果たす瞬間

現代社会に生きる私たちの生活は広告で溢れ、広告事業が社会に与える影響も、計り知れないものがあります。

コロナ禍以降、オンライン購買のニーズもさらに高まり、広告戦略に失敗すれば、生き残れない企業もあるでしょう。

つまり、広告を制する者が、その市場を制すると言ってもいい。

しかしそんな中で、実際には多くの広告が本来の役割を果たせず、広告費も非効率に消費されているケースが多発しています。

例えば、私たちは、映画館で上映を待つ間やゲーム中に、多くの商品広告を目にします。商品の認知度向上には繋がるかもしれませんが、広告を見てその場で商品を購入する人は少ないですよね。

このように商品広告は多くの場合、消費者にとって、広告が必要でないタイミングで表示されているため、購買に繋がるケースは少ないです。しかし、商品を購入しようとECサイトに入ってきた瞬間に表示される広告には、多くの人が目を留めますよね。

つまり、購入意思がある瞬間に顧客の目の前に広告が表示されていれば、購買に繋がる確率は格段に上がるわけです。

顧客の購買意思とタイミングを見極めることで顧客の自発的購買をサポートし、自然な形で上位表示を実現する。

これが弊社のソリューションです。

韓国内でのOLIVE YOUNGキャンペーン実績No.1

ありがたいことに創業してから毎年徐々に認知度が上がり、これまで500件を超えるブランドに弊社サービスを利用していただきました。

売り上げも右肩上がりで、昨年の売り上げは147億ウォンを記録しました。

特に化粧品部門は急成長していて、2025年6月現在、韓国内で最も多くのOLIVE YOUNGキャンペーン実績を持っているのは「Challengers」です。

化粧品の多くが80% OFFになるなど、驚異的な割引率を実現できていることが、この実績に繋がっているのだと分析しています。

また、私は、初回購買時にいかに顧客が抱えるリスクや不安感を取り除けるかが重要だと考えています。

顧客は気になっていた商品を特別価格で試せるという体験ができ、ブランド側はEC内で上位に表示され、最終的な売り上げアップに繋がるからです。

「多くの人が購入している」という客観的な事実も、購買を後押しする大きな理由になります。

ターゲット層は、25〜 45歳の女性。実際に「Challengers」を使用したユーザーからは「興味のあった化粧品をこんなに安く購入することができて嬉しい。Challengersを使わずに買うのはもったいない」と嬉しいフィードバックをいただいています。

「三方よし」なビジネスモデルが世界をアップグレードさせる

2025年の第1四半期の実績を鑑みると、2025年の売り上げは350億ウォンほどと見込まれ、昨年に比べて2.7倍以上の成長が期待されています。

短期間でこれほどまでに成長できたのは、弊社のプロダクトチームのおかげだと思います。

弊社の社内構造は、だいたいプロダクト部門40%、ビジネス部門40%、サポートグループ20%で成り立っています。会社の要であるプロダクトチームは、ECチャネル別のアルゴリズムを把握して、ユーザーの行動設計から自然な上位表示へと導いたり、Instagramなどの世界的な広告ビジネスをしっかり分析し、それをサービスに反映します。

現在「Challengers」のリテンション率(顧客維持率)は50%以上なのですが、これは実はInstagram広告よりも効果が高いということを意味する数字でもあります。

最近は、世界的に人々の社会生活や日常に入り込んでいるInstagramが、広告効果の指標になっていて、Instagramよりも広告効果が低いと、そのメディアやサービスには、あまり将来性がないと判断されるのです。

このように世界のSNS広告も日々研究を重ねています。

また、グローバル市場で優良企業と評価されるためには、ただ売り上げをあげるだけでなく、「社会貢献性が高いか」ということも大きなポイントです。

私たちは、ブランドと消費者の両方が得をする上に社会的価値の高い、「三方よし」なビジネスモデルにこだわって活動していきたいです。

2025年中に日本法人設立、Metaに匹敵するグローバルカンパニーへ

現在、弊社は一部の領域においてMetaを上回る成果を出していますが、10年後には、Metaに競合として意識されるようなグローバルカンパニーに成長していたいです。私たちは、すでに韓国内で数多くのブランドを成長させることに成功しました。

次は、日本をはじめ、世界の市場を見据えて成長していきたいと考えています。

そのためには、Olive Youngだけでなく、Qoo10やAmazonなどへチャネルを拡大や取り扱い商品のカテゴリーの拡大など、やらなければならないことはたくさんあります。

しかしまずは、2025年中に日本法人設立を無事完了させたいと思います。

最近日本国内のユーザーにも、関心を持っていただけるようになってきましたので、まずは日本でも、韓国同様、化粧品に力を入れていきたいと思っています。

なるべく早い段階で日本国内の大手化粧品企業を巻き込んだコラボレーションやキャンペーンを実現できるように戦略的に行動していきます。 

日本語での対応も可能ですので、私たちの事業に関心を寄せてくださる日本企業の方がいらっしゃいましたら、ぜひいつでもお気軽にご連絡ください。