高性能熱管理ソリューション専門企業のSECM(エスイーシーエム、代表ウォン・ボヨン)と、次世代熱電素子専門企業のSaeronics(セロニクス、代表パク・シファン)が手を組み、急成長するAIサーバーおよびEV(電気自動車)の熱管理市場の攻略に本格的に乗り出す。
両社は「熱電素子(Thermoelectric Device)とベーパーチャンバー(Vapor Chamber)技術を融合した高性能熱管理ソリューション事業協約」を締結した。今回の協力は単なる研究開発提携にとどまらず、大規模なグローバル量産体制を備えた「先端熱管理クラスター」の造成を目標としている。
今回の協力の核心は、SECMの「超薄型・高WATT(W)ベーパーチャンバー」技術と、Saeronicsの「高性能・高効率熱電素子」技術を組み合わせた次世代ハイブリッド熱管理モジュールの共同開発にある。
SECMは厚さ0.25mm水準の超薄型ベーパーチャンバー技術を保有している。従来の銅中心の放熱板とは異なり、ステンレス鋼(SUS)素材を採用することで、スマートフォンやAR・VRデバイスの軽量化を図りながら、耐久性と安全性を高めたことが特徴だ。また、真空ベースの気化・凝縮熱伝達構造により、狭いスペースでも放熱性能を発揮する。
これにSaeronicsが15年以上にわたって蓄積した熱電素子(TEC・TEG)技術力が加わる。Saeronicsは高効率の実現および大面積素子の量産技術、精密プロセスを基盤に、冷却および発電性能を提供する。
両社が共同で推進する「先端熱管理クラスター」造成事業は、Saeronicsが保有するクミ・ウェグァンの大規模電子部品生産拠点を、グローバル需要に対応できる「熱管理ソリューション統合量産ベルト」へ全面転換するプロジェクトだ。これを基盤に、グローバル市場への即時製品供給体制を構築する方針である。
今後両社は、AIサーバーおよびデータセンター向け高性能冷却ソリューションの開発、電気自動車の電装・バッテリー熱管理事業の拡大、モバイル・ウェアラブル向け超薄型放熱ソリューションの商用化、グローバル顧客への共同対応体制の構築などを中心に協力を続ける計画だ。
SECMの関係者は「AIサーバーと電気自動車産業の高度化により、発熱制御は産業競争力と直結する核心技術となった」とし、「SECMの次世代放熱技術とセニックスの量産インフラを融合させ、国内外市場をリードする統合熱ソリューション企業として確固たる地位を築いていく」と述べた。
