液体生体組織診断及び臨床誘電体専門企業のGC Genome(ジーシージノム)は、日本の早期がん診断市場を先取りするため、現地進出に乗り出すと29日、明らかにした。
GC Genomeが公開した多重がん早期選別検査「ai-CANCERCH(アイカンサーチ)」は、一度の血液採取で肺がん、肝臓がん、大腸がん、胆道・膵臓(すいぞう)がん、食道がん、卵巣がんの主要6大高リスクがんをスクリーニングできる検査だ。韓国最多の約7000人以上の臨床検体データを確保しており、敏感度82.2%、特異度96.2%の性能を持っている。
日本は世界で4番目にがん発症率が高い国だ。高齢人口の比重が全人口の半分を占めている。BoAレポート(2021年)によると、日本の早期がんスクリーニング市場は24.2億ドル(約3,133億2,000万円)で、韓国に比べて市場規模基準で2.5倍以上となる高い成長潜在力を持っている。
GC Genomeは短期的に再生医療クリニックと健康検診センターを集中攻略し、非給与市場に急速に参入。長期的には給与市場を開拓する計画だ。
GC Genomeの主要パートナーのGC Lymphotec(ジーシーリムフォテック)は、日本国内の細胞治療剤の委託生産及び培地・試薬製造・販売を主力とするGCグループの系列会社だ。日本の再生医療クリニックと複数のネットワークを有している。3月に、GC Lymphotecと供給契約を締結し、4月17日には、製品の正式発売と共に日本の医療関係者を対象としたセミナーを開催した。GC GenomeはGC Lymphotecと強力なシナジーを創出して協力していく計画だ。GC Lymphotecのほかにも、現地の追加パートナー会社を確保するため、最終条件を協議中で、日本国内での保険登録のための臨床も準備している。
GC Genomeのキ・チャンソク代表は「日本の早期がん診断市場はMicroRNA及びCTCベースの技術を中心に成長中だが、技術的・臨床的成熟度が低い開花期段階に留まっており、最近、現地企業や海外のスタートアップの技術の導入が活発に行われている」とし、「GC Genomeは技術力、検証データ、価格競争力を全て備えた唯一のゲームチェンジャーとして位置づけられるようになる」と話した。
GC Genomeは上半期中のKOSDAQ(コスダック)上場を推進中で、29日~30日の申請を経て、6月初めに上場予定だ。上場主管会社はサムスン証券だ。
<画像:GC Genomeが公開した「ai-CANCERCH」が日本市場に進出>