NEXT UNICORN Project、起業初期ファンドなど、ファンド・オブ・ファンズ第2次定時出資事業の競争率6.5倍記録

98のファンドが1兆6,000億ウォン(約1,698億9,200万円)出資申請… 3,100億ウォン(約329億1,600万円)の選別出資で15の内外ファンドを造成

韓国・中小ベンチャー企業部(省)が所管する、ファンド・オブ・ファンズ第2次定時出資事業の受付の結果、98のファンドがファンド・オブ・ファンズに約1兆6,000億ウォン(約1,698億9,200万円)を出資申請した。

ファンド・オブ・ファンズは申請のうち3,100億ウォン(約329億1,600万円)前後を選別出資し、民間資金とともに約6,000億ウォン(約637億1,900万円)規模の15前後のファンドをつくる計画で、ファンド数基準の競争率は6.5倍を記録した。

分野別に見ると、NEXT UNICORN Projectスタートアップ部門が61ファンドから8,994億ウォン(約955億1,800万円)を申請。6.1倍の競争率となり、スケールアップ部門は9ファンドで、6,750億ウォン(約716億8,600万円)を申請して倍率は4.5倍を記録した。

起業初期(小型)ファンドは28ファンドで、707億ウォンを申請。9.3倍と最も高い競争率だった。

昨年の3.8倍、今年第1次の5.8倍に続き上昇傾向にあり、これは2023年4.5倍と比較しても大きく増加した数値だ。

特に「NEXT UNICORN Project」は、グローバルAI・ディープテックの覇権競争の加速に伴い、韓国のベンチャー・スタートアップがグローバル市場を先取りできるよう成長段階別に集中して投資するプログラムで、今年の第2次補正予算を通じた新設事業にもかかわらず、相当な競争率となった。

韓国のベンチャー投資業界がAI・ディープテック分野のベンチャー・スタートアップの革新性・技術力を高く評価し、市場の成長性に注目して高い関心を示していることがうかがえる。実際、2024年の韓国のベンチャー投資のうち、ディープテック10大分野への投資は前年比34%増加した。特にAI分野は前年比75%増となり、最も高い増加率を見せた。

これまでファンド・オブ・ファンズはRebellions(リベリオン)、FURIOSA AI(フュリオサエイアイ)など、最近、企業価値1兆ウォン(約1,061億7,600万円)以上のユニコーンに上りつめた企業からnota(ノタ)、Upstage(アップステージ)、Twelve Labs(トゥウェルブラボ)など、「CB insights AI 100 2025」に選ばれたグローバルAI企業まで、AI・ディープテックベンチャー・スタートアップを対象に、初期成長資金を供給した。

Rebellionsは2020年の創業後、シード投資から250億ウォン(約26億5,400万円)規模のスケールアップ目的投資まで、成長段階別に全周期投資支援を受け、2024年12月にユニコーンに上りつめた。FURIOSA AIは2017年の創業後、シリーズA~Cにわたって全周期投資支援を受け、2025年7月にユニコーンになった。

今回新設された「NEXT UNICORN Projectスケールアップファンド」は、企業により集中的に投資できるよう、企業あたりの平均投資金額を100億ウォン(約10億6,200万円)以上に高め、中小ベンチャー企業部の支援事業の参加企業が、スケールアップ投資を通じて成長できるよう、事業間の連携を強化した。

ファンド・オブ・ファンズは2025年の第2次補正予算で試験的に発足した「NEXT UNICORN Project」を2026年から拡大し、AI・ディープテックユニコーンの育成に投資力を集中させる計画だ。

中小ベンチャー企業部のハン・ソンスク長官は「グローバル市場を先導するAI・ディープテックユニコーンを育成するためには、分断的な振り分け周期式の投資を越えて、企業に集中投資することが必要だ」とし、「今年の第2次補正予算を通じて『NEXT UNICORN Project』が発足したのは、韓国のベンチャー・スタートアップが、急変するAI・ディープテック市場を先取りできるよう緊急に支援すべきという政府の意向を反映したもので、今回の出資事業を迅速に進め、年内に投資事例を作れるよう努力していく」と明らかにした。

<画像=中小ベンチャー企業部のハン・ソンスク長官>

原文:https://platum.kr/archives/268069