ミュージックテック企業のMPAG(エムピーエイジ)が、日本のBGMプラットフォーム「DOVA-SYNDROME(ドヴァ・シンドローム)」の運営会社であるTRACKS(トラックス)と業務協約を締結した。今回の協約により、DOVA-SYNDROMEが保有する約1万8000曲の音楽IPを活用した公式楽譜サービスの提供と流通が可能となる。
DOVA-SYNDROMEはTRACKSが運営するBGMプラットフォームで、YouTubeショートやInstagramリール、クリエイターのVlogなどに使用される約1万8,000曲の音源を保有している。同社によると、月間ユーザー数は50万人以上で、プラットフォームの音源が活用されたオンライン動画の月間総再生回数は100億回を超えるという。
これまでDOVA-SYNDROMEは利用規約に基づき、プラットフォームの音源を活用した演奏・歌唱形式の二次創作コンテンツ制作を制限してきた。今回の協約により公式楽譜が提供されることで、ユーザーは該当音源を直接演奏したり、歌唱コンテンツとして制作したりする二次創作を公式に行えるようになった。
MPAGは今回の協力について、BGM消費中心の音楽体験を演奏と創作へと広げることに意義があると説明した。ユーザーは動画で接した音楽を自ら演奏してシェアでき、クリエイターは楽譜販売と演奏コンテンツの拡散を通じて新たな収益機会を確保できるとしている。
両社は、DOVA-SYNDROMEの人気音源の公式楽譜を、MPAGが運営するAI音楽プラットフォームmymusic5(マイミュージックファイブ)を通じて、6月22日から順次独占販売する予定だ。
MPAG代表のチョン・インソは「最近、生成AIによる音楽制作とコンテンツの再加工が急速に広まるなか、音楽IPの保護の重要性がさらに高まっている」と述べ、「主要IP企業との協力を通じて創作者の権利を守り、健全な音楽創作エコシステムの構築に貢献していく」と語った。
MPAGはデジタル楽譜の取引とAIベースの音楽教育サービスを提供するmymusic5の運営会社だ。世界1万人以上のアーティストと400万人以上のユーザーを基盤とし、北米・日本・台湾などの海外市場で全体売り上げの約70%を上げている。
