去る20日、TIB(Tokyo Innovation Base)にて、日韓の生成AIスタートアップをテーマとしたイベントが開催された。
中小ベンチャー企業部の後援のもと、生成AIスタートアップ協会(GAISA)、韓国中小ベンチャー企業振興公団(KOSME)東京事務所、日本のベンチャー投資会社Z Venture Capital(ZVC)が共同での開催となった。
本イベントでは、21日より韓国で世界初となるAI基本法が施行されることを背景に、AIの可能性と、その先にある「AX(AI Transformation)」の重要性に焦点を当てて行われた。会場ではAIが社会や産業にもたらす変化、そして今後の発展に期待を寄せる声が多く聞かれた。
ピッチセクションでは、日本と韓国から生成AIを活用したサービスを提供するスタートアップ8社が登壇。各社が自社サービスの紹介に加え、両国におけるAI活用の現状や注目分野、市場へのアプローチ方法などについて語った。中には、日本発のスタートアップが韓国・ソウルでの事業展開を、韓国発のスタートアップが東京での事業開始をアピールする場面もあり、日韓スタートアップのグローバル進出への勢いを感じさせた。
最先端技術を持つスタートアップによる発表に、会場に集まった参加者が熱心に耳を傾ける様子が印象的で、日韓のAIスタートアップに対する関心の高さがうかがえた。
Wrtn Technologiesの代表で、GAISAの協会長もつとめるイ・セヨン氏は、日本と韓国が協力してAI分野を発展させていく必要性を強調。両国が共通して直面する少子高齢化や労働力不足といった社会課題に対し、AIの進化とAXの推進が、日韓双方の成長につながるとの見解を示した。
また、K-Startup Center所長のジョン・ハリム氏は、これまで多くの韓国スタートアップの日本進出を支援してきた立場から、今後も日韓をつなぐ架け橋としてスタートアップ支援を続けていく意欲を語った。

キーノートセッションでは、Z Venture Capitalの湯田将紀氏が登壇。日本のAI市場について、資金調達は加速している一方で、導入率はこれから本格的に伸びる段階にあると指摘し、「人が指示し、AIが作業する」という実装フェーズに入っているとの見方を示した。
イベント後のネットワーキングタイムでは、日韓スタートアップ関係者や投資家、支援機関の参加者同士が活発に意見交換を行い、新たな協業の可能性を探る場面も多く見られた。
韓国で世界初のAI基本法が施行された今、AIからAXへの転換期において、スタートアップが果たす役割は重要度を増している。日韓両国の連携によるAI・AXスタートアップのさらなる発展と、人とAIが共存する社会の進化に期待が高まるイベントとなった。

ピッチ登壇スタートアップ(アルファベット順):
Coxwavw・Dwilar・Findy・Friendli AI・QueryPie AI・sionic AI・Snaptag・Wrtn Technologies
