4月22日、韓国・ソウルにて、Datarize(データライズ)が主催する韓国EC企業向けの日本進出に関するセミナー「2026 K-Brands, Go Japan!」が開催された。会場には日本進出を見据える企業の経営者やグローバル事業担当者が集まり、各登壇者による日本市場に関する分析に熱心に耳を傾けていた。
本セミナーの開催は今回で2回目となり、昨年の好評や近年高まる日本進出ニーズを背景に、今年も盛況のうちに実施された。イベントは、日本進出に必要な基盤づくり、マーケティング戦略、そしてQ&A・ネットワーキングの3部構成で行われた。
1部では、Cafe24やDatarizeなどが、自社サービスの紹介を交えながら、日本市場の特性に適したCRMの構築方法について解説した。佐川グローバルロジスティクス・コリアは、物流分野における今後の法改正やB2BとB2Cの物流の流れの違い等について実務に基づく知見を共有した。一方、韓国発のネイルブランドohoraは韓国からの直送と日本国内に在庫を持つ現地物流の比較や自社の戦略など、実際の経験をもとにした様々なインサイトを提供した。

第2部では、日本におけるマーケティング戦略に焦点が当てられた。OLIVE YOUNG(オリーブヤング)のパートナーエージェンシーであるVALENLIFE(バレンライフ)は、日本市場および消費者の特徴について、参入フェーズごとのポイントを具体的な事例とともに紹介した。
さらに、日本の大手出版社である光文社や渋谷109の関係者も登壇し、日本市場における雑誌やポップアップイベントなどを活用した効果的なマーケティング手法や、その重要性について語った。

第3部では、登壇者によるQ&Aセッションや参加企業・パートナー企業間のネットワーキングが行われ、参加者が日本進出に関する具体的な課題を直接相談できる場となった。
登壇者に共通していたのは、日本と韓国の消費者行動の違いに関する指摘だ。日本の消費者は、購入や来店の前にブランドの信頼性や背景を十分に確認する傾向があり、SNSや公式サイトを通じた継続的な情報発信により、ブランド理解を促進する環境づくりが重要だと話した。また、過度な広告や過剰なプロモーションは逆効果となる可能性がある点についても言及された。
日本市場への理解を深めた登壇者の講演に、多くの参加者が関心を寄せ、話に聞き入る様子が印象的だった。
現在、世界的にKブランドの存在感は高まっており、日本市場も例外ではない。しかし、その流れに乗るだけで成功できるほど市場は単純ではないのも事実である。参入企業の増加により競争は激化し、消費者の目も一層厳しくなっている。
だからこそ、日本の消費者や文化を正しく理解し、綿密な戦略のもとで中長期的に市場と向き合う姿勢が求められる。今回のセミナーは、その重要性を改めて示す機会となった。
Datarize パク・ミンソンさん、大原龍一さんへのインタビューはこちら👇
