Amazon Web Services(アマゾンウェブサービス、AWS)は14~15日に、ソウルにあるコンベンションセンターCOEX(コエックス)で「AWSサミットソウル2025」を開催すると2日、発表した。
今年で11回目を迎える「AWSサミットソウル」は、2015年から10万人以上の来場者が参加してきた韓国最大規模のクラウド技術カンファレンスで、今年も過去最大規模の2万2千人以上の来場者が会場を見て回るものと期待されている。政府の省庁や、様々な産業群のリーダー、AI専門家、一般の来場者らが最新のクラウド技術や生成型AIの革新を学び、体験できる場となりそうだ。産業別革新の事例や実務中心のセッションを多彩に用意している。
初日の「インダストリーデー」では、AWSコリアのハム・ギホ代表による基調演説を皮切りに、AWS IoT部門のヤセル・アルサイエド副社長がIoTと生成型AIを融合したビジネス革新事例と将来に向けた展望を提示する。また、現代カードのペ・ギョンファ・デジタル部門代表とTwelve Labs(トゥウェルブラボ)のイ・ジェソンCEOが、AWSを活用した革新事例を発表し、実際の成果と事業拡張計画を共有する予定だ。午後には10のトラックで60余りの詳細セッションが行われ、様々な産業別にAWSの顧客やパートナーが最新の活用事例と成果を発表する。
2日目の「コアサービスデイ」の基調講演には、Amazonのバーナー・ボーゲルズ副社長兼CTO、AWS次世代開発者経験部門のディパックシン副社長ら、AWSの技術リーダーたちが次世代クラウド及びAIソリューションを紹介する。サムスン電子のソ・チヨン常務、T map Mobility(ティーマップモビリティ)のキム・ジェスン・プラットフォーム担当、AWSコリアのユン・ソクチャン首席テックエバンジェリストも講演し、クラウド技術の発展とビジネスの機会に対する洞察力を提供する予定だ。この日も50以上の技術セッションが用意されている。
エキスポでは様々なゾーンを通じて最新の技術トレンドと革新的な生成型AIベースのソリューションが直接体験できる。Sketch Lab(スケッチラボ)では、参加者が即席で紙に描いた絵が、生成型AIサービスAmazon Nova(アマゾンノバ)を通じて即座にプレイ可能なゲームキャラクターに変換され、生成型画像と映像、インタラクティブインターフェース、IoT連動要素まで含めた没入感ある体験を提供する。Comic AI(コミックエイアイ)スタジオでは韓国を代表する著名な漫画家のスタイルで描かれた自分だけのキャラクターを生成し、リアルタイムな会話を通じてストーリーを作ることができる。
インダストリーエキスポ(AWS for Industries)では、大韓航空の自分だけの乗組員(AI Crew)、ゴルフゾーンを共にする自分だけのゴルフコーチ(AI Golf Coach)は、アマゾン・セージメーカー(Amazon SageMaker)ベースの精密スイング分析と生成型AIを活用した姿勢の矯正を、スーパートーン(Supertone)のリアルタイム音声技術と結合し、効果的なコーチングを提供する。
そのほか、デジタルヘルスケアのスタートアップipixel(アイピクセル)によるAIベースのカスタマイズフィットネス、LG生活健康のAI皮膚診断ソリューション、Upstage(アップステージ)によるAI発表資料レビュープラットフォームなど、産業現場で活用される様々なAIソリューションを披露する。生成型AIゾーンでは、Amazon Nova、Amazon Q Developer(アマゾン・キュー・ディベロッパー)など、AWSの最新技術を体験でき、開発者のためのデベロッパーラウンジ(Dev Lounge)では、クラウドベースのAIソリューションの実務適用事例を確認できる。特に、AIミュージックスタートアップPOZAlabs(ポザラボ)、AI音声技術企業Supertone(スーパートン)と協業し、Amazon SageMaker(アマゾンセージメーカー)のサービスで具現化した「AWSサミットAI音楽プロジェクト」の音源を、サミットの基調講演のステージで公開することで、AI技術の大衆化の可能性を示す。
AWSコリアのハム・ギホ代表は「生成型AIとクラウド革新が産業全般のパラダイムを変化させている中、『AWSサミットソウル』は、最新で、新しい技術を通じて企業が革新の可能性を模索し、これを実質的な成果につなげることができるよう支援する場だ」とし、「今回のサミットを通じて、最新技術によるビジネス革新事例と、生成型AIで開く無限の可能性の未来を直接体験してもらい、デジタル転換を加速させるインサイトを提供したい」と話した。