スタートアップの成長パートナーD.CAMP(ディーキャンプ)が、JR東日本が運営するスタートアップイベント「GATEWAY Tech Takanawa(ゲートウェイテック高輪)」に韓国代表パネラーとして参加し、韓国のスタートアップエコシステムを紹介したほか、D.CAMPの活動をPRした。
今回は、D.CAMPが韓国のスタートアップと日本の大企業との実質的な協業を促進し、韓国の有望なスタートアップのグローバル進出の機会を広げるための戦略の一環として参加した。特にD.CAMPは、今回のイベントを通じて、JR東日本を含む韓国内外の有数の大企業との協力関係を新たに発掘し、既存のパートナーシップをさらに拡大する成果を上げた。
今回のイベントはJR東日本が主管したグローバルスタートアップイベントで、2026年春のグランドオープンを控えたTAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティー)プロジェクトの中核ビジョンを、世界のスタートアップコミュニティと共有するために企画された。TAKANAWA GATEWAY CITYは東京・港区一帯に造成中の84万5,000㎡規模の次世代都市型スタートアップハブで、2025年3月27日に1次開場を完了し、今後、アジアの起業中心地の構築を目指す計画だ。
イベントは5月13,14日の両日、東京・高輪ゲートウェイコンベンションセンターで行われ、デロイトトーマツベンチャーサポートの木村将之氏、JR東日本の天内義也氏、シンガポールNUSエンタープライズのベンジャミン・ティー氏、韓国D.CAMPのパク・ヨンフン代表がパネラーとして参加。グローバルスタートアップハブとしての可能性と国際協力案について議論した。
D.CAMPのパク・ヨンフン代表はデジタルに堪能な人材と政府主導の資金調達、ディープテックとフィンテック分野の強力なパイプラインが主導する韓国のスタートアップエコシステムの発展過程と「政府-CVC-民間」協力モデルについて説明した。また、スタートアップの成功のため、4,500以上のスタートアップへの直間接的な投資とワークスペースの提供、キュレーティドメンタリング、日本などグローバル市場に進出できるよう支援する韓国のD.CAMPの活動を紹介し、各国のパネラーと参加者から好評を得た。
パク・ヨンフン代表はCVCが主導し、政府が支援を拡大する日本のスタートアップエコシステムのモデルにシナジー効果が出ていると分析し、日本の大企業と韓国有望スタートアップ間の協業、市場進出連携など、様々なモデルを発掘して拡張していこうと強調した。
また、D.CAMPは9月にTBS傘下のCVCのTBSイノベーションパートナーズ(TBS Innovation Partners)と韓国エンターテイメント分野のスタートアップ間の「D.CAMPスタートアップOI」を予定している。11月にも日本のフィンテックスタートアップハブであるフィノラボ(Finolab)と韓国のフィンテックスタートアップが席を共にする場を控えている。
<(左から)シンガポールNUSエンタープライズのベンジャミン・ティー氏、D.CAMPのパク・ヨンフン代表、デロイト トーマツ ベンチャーサポートの木村将之氏(c)JR東日本>