去る1日から4日まで、虎ノ門ヒルズ森タワーにて「ILS2025」が開催された。会場では英語でのコミュニケーションが交わされる場面も多く見受けられ、ILSならではのグローバル性が際立つイベントとなった。

日本国内だけでなく海外からの出展社も多い展示会である本イベントには、EU、オーストラリア、ラトビアなど多様な国々の企業・機関も参加した。Kスタートアップセンターをはじめとした韓国企業の参加も多く、韓国スタートアップエコシステムの勢いを強く感じられる場となった。

イベント2日目と4日目には、それぞれKOTRAおよびKスタートアップセンター東京の推薦により、計15社の韓国スタートアップによるピッチイベントが実施された。

ピッチイベント冒頭には、KOTRA東京貿易館のイ・ビョンウク副館長が「韓国と日本の経済成長のためには、革新的なアイデアと先進技術を持つスタートアップの存在が不可欠である」と述べた。さらに国交正常化60周年の節目を迎えた今年、「両国がより良い関係を築き続け、グローバル市場で相乗効果を創出していきたい」との期待が語られた。

ピッチ終了後には名刺交換の時間も設けられ、ピッチ参加企業と来場者との活発な交流が行われた。

また、今回のイベントでは前半(1日・2日)と後半(3日・4日)で展示企業が入れ替わり、日程によって展示内容が変化する点も見どころであった。各日程ごとにAI技術、スマートオフィスソリューション、サーバー関連ソリューションなど、多岐にわたる高い技術力を示す韓国スタートアップに、来場者は高い関心を寄せていた。

会場内では、他にも日本の注目スタートアップによるピッチや、事業分野別の交流会、大企業とのネットワークイベントなど多彩なプログラムが実施され、多くの参加者が積極的に交流を行っていた。

参加者からは「日本だけでなく海外の新しい技術まで見ることができてよかった」「協業の可能性を感じる企業と話せる貴重な機会だった」といった声が多く聞かれた。

4日間にわたる本イベントは、多くの企業間でイノベーションが生まれる大きなきっかけとなったと言えるだろう。