パニック発作は予告なく訪れ、症状が始まると日常生活が困難なほどの極度の不安と身体症状を伴う。事前に危険シグナルを検知し、即座にオーダーメイドの介入を提供する技術へのニーズが高まるなか、AIデジタルヘルスケア企業のStress Solution(ストレス・ソリューション、代表ペ・イクリョル)が、中小ベンチャー企業部のTIPS研究開発課題を通じて、この課題を解決するリアルタイム超パーソナライゼーション技術を発表した。
Stress Solutionが開発した技術の核心は、パニック発作のリスクを早期に検知する「パニック発作初期検知(PAI、Panic Attack Index)アルゴリズム」と、生体信号を基盤としたリアルタイム介入技術だ。
今回の研究の要点は、ウェアラブルデバイスから収集するHRV(心拍変動)やECG(心電図)などの生体信号をリアルタイムで分析し、パニック発作のリスクを早期に検知するPAIアルゴリズムを構築した点にある。このアルゴリズムは、ユーザーの生体信号ベースライン(Baseline)とリアルタイムの変化を比較・分析してパニック発作リスクを算出し、危険レベルが高まると即座に介入を促すよう設計されている。
またStress Solutionは、生体信号を基盤にリアルタイムのサウンドウェーブを同期させる超パーソナライゼーション介入技術も実現した。従来の画一的な刺激方式から脱却し、ユーザーの生体データを継続的に分析してその変化に合わせリアルタイムで介入を提供する、双方向(Closed-loop)デジタルメンタルヘルス技術を適用している。これにより個人の生理的状態を反映したオーダーメイドのケアが可能となり、パニック発作の場面で実質的なデジタル介入技術として活用される見通しだ。
今回の研究を通じてStress Solutionは、生体信号収集・パニック発作リスク分析・危険アラート・リアルタイムオーダーメイド介入機能を統合した「NatureBeats(ネイチャービーツ)v1.0」を開発した。研究開発の過程では、PAIアルゴリズムの性能・危険アラート精度・サウンドウェーブ同期性能・HRV改善指標などの主要目標を達成し、機関生命倫理委員会(IRB)の承認を受けた臨床研究を通じて技術の安全性と活用可能性を確認した。
さらに今回の研究成果を基に、「パニック発作を早期に検知する方法、サーバー及びシステム」と「グループ適用のためのサウンドウェーブストレス緩和システム」についての韓国内特許をそれぞれ出願した。両技術ともにPCT国際特許を同時に出願し、核心となる原泉技術のグローバルな権利確保にも乗り出した。
今回の研究はパニック障害患者を対象に、生体信号ベースのデジタル介入技術の可能性を確認するための初期段階であり、今後は追加の臨床研究を通じて技術の有効性と臨床的根拠を継続的に積み上げていく計画だ。Stress Solutionは不安障害・職種ストレス・学生のメンタルヘルス・高齢者の感情管理など多様な分野へ技術の適用範囲を広げ、予防中心のデジタルメンタルヘルスプラットフォームへと発展させる戦略を描いている。
Stress Solutionのペ・イクリョル代表は「パニック発作は症状が発生した後に対応するよりも、危険シグナルを早期に検知して適切に介入することが重要だ」と述べたうえで、「今回の研究はAIと生体データを基盤に個人の状態をリアルタイムで分析し、オーダーメイドの介入を提供するデジタルメンタルヘルス技術の可能性を確認した成果だ」と語った。さらに「今後も予防中心のデジタルヘルスケアサービスを実現し、技術の高度化と臨床研究を継続してグローバル市場をリードしていく」と付け加えた。
