・Law&Company、アジア9法域統合対応の法律AIサービス「Lexpand AI」を正式リリース
・韓国内で法律専門家3万5000名余りが利用するSuper Lawyerのグローバル版
・8言語に対応、9日からシンガポールのリーガルテック展示会「TechLawFest」で披露
総合リーガルテック企業のLaw&Company(ローアンドカンパニー)は、アジア9法域を一つのプラットフォームで統合支援するグローバル法律AIサービス「Lexpand AI(レックスパンドAI)」を正式にリリースしたと3日、明らかにした。
2012年に設立されたLaw&Companyは、法律総合ポータル「LawTalk」と、AIベースの統合法律情報サービス「bigcase」、法律専門家向けAIサービス「Super Lawyer」を運営している。
Lexpand AIはSuper Lawyerのグローバルサービスだ。法(Lex)と拡張する(Expand)を組み合わせた名称に基盤技術であるAIを加え、AIによって法律専門家の力量を最大限に拡張するという意味を込めた。韓国内で性能が実証されたSuper Lawyerのエンジンをそのまま適用し、複数の商用LLM(大規模言語モデル)を活用する。Super Lawyerは2024年7月のリリース以降、2年間で法律専門家3万5000名余りが加入した。
核心的な特徴は「一つのプラットフォーム、マルチ法域(One Platform, Multi-Jurisdictions)」戦略だ。アジア9法域を8言語でサポートし、利用者が必要な法域と言語を選択して使えるようにした。対応法域は韓国を含め、台湾、マレーシア、ベトナム、シンガポール、インドネシア、日本、タイ、香港の9カ国・地域だ。対応言語は韓国語に加え、マレー語、ベトナム語、英語、インドネシア語、日本語、中国語(繁体字)、タイ語の8言語だ。
言語と法域はそれぞれ個別に設定できる。韓国語に設定した状態でシンガポール法域を選択すれば、シンガポール関連の法律業務を韓国語でサポートしてもらえる。なお、韓国語利用時には韓国法域は選択対象から除外される。

<画像=「Lexpand AI」サービス活用例映像/Law&Company提供>
機能としては、法律リサーチ、法律書面の草案作成、文書分析、文書・事件単位の質疑・リクエストなどがある。法律書面の草案作成と編集に特化した「ロングフォーム」機能も併せて提供する。
多数の法域を多言語で統合提供する方式は、2年余りの市場分析を基に企画された。アジアの主要地域で事業を展開する多国籍企業と、これらを支援するグローバル法律事務所が増える中、複数法域の法律業務を支援するAIサービスの需要も高まっているという説明だ。
従来もアジア法域を支援する法律AIサービスは存在したが、少数の法域に限定して提供されたり、導入コストが高く、大企業や大手法律事務所を中心に活用されてきた。Law&Companyは、より多くの多国籍企業の法務チームや法律事務所、法律専門家が利用できるよう、サブスクリプション料金制でサービスを設計した。
ハルシネーション(幻覚)の抑制にも力を注いだ。Lexpand AIは、アジア9法域の法律データをデータベースとして構築し、RAG(検索拡張生成)方式でデータに基づいた回答を生成する。すべての回答はファクトチェッカーを経て、実際の法律データが存在する引用にのみハイパーリンクを作成し、引用した判例・法令は原文とリンクさせることで、利用者が出典をすぐに検証できるようにした。また、入出力データはAmazon Web Services(AWS)のクラウドで処理・保管され、セキュリティにも万全を期した。
Law&Companyは、9日から10日までシンガポールで開催されるリーガルテック産業展示会「TechLawFest」に参加し、Lexpand AIを紹介する。今年のイベントは、シンガポールの近代法律システム樹立200周年を迎え、30カ国以上から2000名余りが参加すると見込まれている。
Lexpand AIのリリース初期は、利用者確保と実利用者の意見に基づいたサービス高度化に集中し、現地市場の反応を素早く把握した後、日本など主要国を対象に現地セールスと法律データ供給パートナーシップを拡大するという戦略だ。
キム・ボンファンLaw&Company代表は、「2024年に東京で初めて明らかにした海外進出の目標を2年余りで実現することになった」とし、「K-リーガルテックのグローバル化に向けた技術競争力強化を通じてアジア市場に定着し、グローバルな地位をさらに拡大していく」と述べた。
原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2026090315263795424
