韓国南部・済州(チェジュ)のヘルスケアスタートアップが、日本で開かれた国際医療学会で、自社が開発した人工知能(AI)ベースの薬物管理ソリューションを披露し、グローバル進出の可能性をアピールした。

Indream Healthcare(インドリームヘルスケア)が、福岡で開催されたアジアパシフィックリウマチ学会大会で「Indreamマイチャート」と「Indreamメディサポート」のソリューションを公開した。

Indream Healthcareのカン・ビョンジュ代表は今回の学会で「How to use AI to optimize your EMR(電子義務記録の最適化のためのAI活用法)」をテーマに講演し、自社ソリューションの多製薬物安全管理の活用事例を直接紹介した。

マイチャートは、患者が本人認証だけで服用中の薬物情報を自動収集・整理できるシステムだ。薬物相互作用、妊娠・授乳中の安全等級、高齢者注意の薬物、多頻度による副作用、QT延長リスクなど、国際レベルの安全性データを患者に分かりやすく提供する。

メディサポートはマイチャートと連動し、医療スタッフが処方時に危険信号をリアルタイムに検討できるよう支援する、医療スタッフ専用ツールだ。複雑な多製薬物の処方で発生し得る危険要素を事前に把握し、より安全な処方決定をサポートする。

現在、メディサポートは済州大学病院で昨年から実際の診療に活用されており、イルサン・チャ病院での導入も確定した状態だ。

カン・ビョンジュ代表は「マイチャート-メディサポートの統合エコシステムは、複雑な多製薬物の処方を安全かつ効率的に管理するための精密医療ツールだ」とし、「今回の学会発表を通じて、国際的に検証されたメディカルAIソリューションとして、グローバル市場進出を本格化させる」と明らかにした。

Indream Healthcareは済州創造経済革新センターのアクセラレーティングプログラムを通じて2023年に発掘されたスタートアップだ。カン・ビョンジュ代表は延世(ヨンセ)大学医学部を卒業し、ソウル牙山(アサン)病院で内科及びリウマチ内科専門医として勤務した後、現在、済州大学医学部副教授として在職中の、現役の医療スタッフだ。

原文:https://platum.kr/archives/271195