「担当のスタッフが当日急に辞めた、という状況でもシステムの提案通りに動きさえすれば、店舗がうまく回るようにすることが目標」
AI(人工知能)ベースのリテールソリューションを運営するDeeping Source(ディーピングソース)のキム・テフン代表は2日、開催した記者懇談会で「売場を常に完璧に保つAIを通じてオフライン店舗の完全自律運営を実現する」と語った。
2018年に設立されたDeeping Sourceは、顧客の行動や店舗の状況をAIで分析し、効率的な店舗運営と販売促進をサポートする「店舗向けケアリングソリューション」を開発している。店舗運営の過程で発生する様々な問題を迅速に処理し、顧客に最適なショッピング体験を提供することを目標としている。
韓国ではBGFリテール(CU)、ロッテワールドなどの主要オフライン流通社とコラボレーションしている他、日本の通信会社KDDIから資金調達、日本のコンビニチェーンLAWSON(ローソン)の「Real×Tech LAWSON」1号店に技術パートナーとして参加するなど、日本での地位も確立していっている。
キム・テフン代表はこの日、空間AIエージェント「SAAI(Spatial Agentic AI)」を公式に公開した。SAAIは△店舗運営(ストアケア) △データインサイト(ストアインサイト) △AI最適化(ストアエージェント)を1つのループに統合したエージェントである。
現在主力製品としているストアケアは、CCTVを活用し、店内の陳列状態、清潔、安全、設備異常を24時間リアルタイムで検知し、必要なタイミングにのみ店主とスタッフに通知を伝達する運営自動化ソリューションだ。
店舗スタッフからスーパーバイザー、本社まで各役割に沿った視点を提供し、指3本分ほどの大きさの装置を1つ設置すれば、すぐさま作動する。
ストアインサイトは、訪問者の動線、滞在時間、性別・年齢分布、区域関心度、購買転換率などを精密に測定する。適用した店舗は同線の再配置のみで売上にして30~40%の増大効果を得たことが分かった。店によっては、スタッフ1人で最大3人分の業務を代替できるようになったという効果もあった。
ストアエージェントは蓄積されたデータに基づいてAIが自ら店舗の問題を診断し、発注量の推薦、陳列台の再配置シミュレーション、廃棄リスク商品への対応戦略など最適な実行案を提案する。実行結果は自動的に測定・学習され、成功事例は同様の状況の他の店舗にも適用される。
実際の適用結果として、電子レンジ横へのエナジー飲料の配置実験を行い、販売量100%、売上96%の増加効果が確認されている。発注最適化により廃棄率を90%まで減らすことができることも確認されている。
キム代表は「ストアケアは現在形、ストアインサイトはこれまで積み上げてきたもの、ストアエージェントはすぐに主力になる未来形」だとし「今年は韓国市場の比重を引き上げ、国内外の売上をバランスよく成長させることが目標」だと語った。
<写真=Deeping Source/Deeping Source キム・テフン代表>
原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2026040217053375951
