シニアケア専門企業のCaring(ケアリング)が21日、ヒューマノイド型介護ロボットの開発に必要なモーションデータを体系的に学習・管理するため、「モーションスケール事業部」を新設したと発表した。
Caringは、韓国における介護人材不足問題に先行して対応し、介護サービスの革新を図るため同事業部を設立した。同社が持つシニアケアの専門性と現場運営のノウハウを基盤に、ヒューマノイドロボットの開発に必要なモーションデータの生成・分析・学習業務を遂行する予定だ。
特に、同社は韓国内外のロボット・AI(人工知能)企業とともに「フィジカルAI」プロジェクトを共同で推進し、データ・技術・運営の各分野で緊密な協力体制を築くことで、介護ロボット生態系の構築に貢献していく方針だ。フィジカルAIとは、AIがセンサー・カメラ・アクチュエータなどの物理的ハードウェアと連携し、現実世界での認知・判断・動作といった物理的作業まで実行できる知能型技術を意味する。
Caringは最近、中国のロボット技術スタートアップ「Mirror Me(ミラーミー)」と介護ロボット共同開発に関する業務提携を結んだ。さらに、韓国のAI企業Maum AI(マウムAI)ともフィジカルAIの共同研究・開発に向けて手を組んだ。
キム・テソン代表は、「当社は、1万人を超える介護スタッフの直接雇用を通じて人材管理システムを確立し、家庭内の介護環境で発生する行動データを収集・分析できる専門性を備えている。」とし、「今後も多様なロボット・AI企業との連携を通じて、韓国の介護ロボット産業の生態系づくりをリードしていく。」と話した。
同社は全国でデイサービスセンター、訪問介護センター、介護スタッフ養成所など約60カ所の機関を運営しており、これまでに直接介護を行った高齢者は累計1万6,000人に達する。今年はこのような介護ノウハウを活かして、シルバーハウジング事業に進出し、有料老人ホーム「Caringステイ」とプレミアム介護施設「Caringビレッジ」をオープンした。
原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2025102109565229323
