韓国政府は今月に「ベンチャー4大強国跳躍総合対策(仮称)」の発表を控える中、予備・初期起業家(起業ルーキー)を招いて検証に乗り出した。
中小ベンチャー企業部(省)は先月30日、ソウル・江南(カンナム)のTIPS TOWN(ティップスタウン)S6で「起業ルーキーオープントーク」を開催した。起業ルーキーや、投資会社、大学、支援機関などから、関係者100人余りが参加した。
今回の懇談会は、中小ベンチャー企業部のハン・ソンスク長官が9月にイ・ジェミョン(李在明)大統領に報告した「第3次ベンチャーブームのための新政府の起業・ベンチャービジョン」をもとに、現場の声を反映し、今月末に発表予定の「ベンチャー4大強国跳躍総合対策」に適用するため行った。
「起業ルーキーオープントーク」に出席した中小ベンチャー企業部のハン・ソンスク長官とスタートアップの関係者らが記念撮影をしている。
ハン長官は「AI、バイオ、半導体、モビリティなど、産業革新の巨大な流れの中で、スタートアップの挑戦とアイデアは国家競争力の源泉だ」とし、「起業ルーキーが今後30年間、韓国経済をリードする動力になるよう、政府が手厚いサポーターになる」と述べた。
この日、中小ベンチャー企業部は、新たな起業政策として△みんなの起業プロジェクト△スタートアップワンストップ支援センターを公開した。 「みんなの起業プロジェクト」は、革新アイデアさえあれば誰でも起業に挑戦できる新概念のオーディション型プログラムで、アイデア検証から専門家メンタリング・事業化まで全プロセスを支援する。 「スタートアップワンストップ支援センター」は、起業初期段階で直面する法律、税務、規制など、複合的な問題を一箇所で解決できるようサポートする統合プラットフォームだ。全国17の創造経済革新センターを中心に、オフライン相談窓口を設ける。11月のセンター開所後、2026年からはオンラインサービスも本格稼働する。
懇談会では、各産業分野の起業家が実質的な政策提言をした。医療機器スタートアップのダナレのチェ・ハヨン代表は「情熱とアイデアはあっても規制、臨床、認証などの専門領域に個人が対応するのは難しい」とし、「単純な資金支援越えて、1:1の個別対応型メンタリングが活性化されればいい」と話した。

中小ベンチャー企業部のハン・ソンスク長官がソウル江南のTIPS TOWN S6で開かれた「起業ルーキーオープントーク」で、各産業分野の起業家たちとスタートアップ政策に関して意見を交わしている。
食品・バイオ分野、ゾルブのソン・スンフン代表は「認証費用と試験分析費の負担が大きい」とし、「初期段階から専門の諮問を受けることができる体系が必要だ」と提案した。
南部の済州(チェジュ)地域のスタートアップ、Localrow(ローカルロウ)のパク・ミス代表は「政策情報のアクセス性が低く、必要な支援を適時に見つけるのが難しい」とし、「地域の起業家への個々の案内とグローバル進出連携が強化されなければならない」と強調した。
モバイルゲーム専門開発会社のSuper Rabbit Games(スーパーラビットゲームズ)のキム・ヨンウン代表は「起業は孤独な戦いだが、危機のたびにメンターのアドバイスが決定的に役立った」とし、「スタートアップワンストップ支援センターが単純なお困り相談を越えて、企業を持続的にケアし、ソリューションを共に議論する専担メンターの役割を果たすことを願っている」と強調した。
ハン長官は「起業ルーキーの意見を細かく精査し、11月末に発表するベンチャーブーム総合対策に盛り込む」とし、「政策もサービスのようにユーザー中心に設計していく」と話した。
    