韓国でのGoogleマップ利用環境の変化
2026年3月、韓国におけるGoogleマップの利用環境改善に向けた動きが報じられ、注目を集めています。
これまで韓国では、政府により高精度な地図データを国外のサーバーに持ち出すことが制限されていたことから、Googleマップは他国と比べて機能が限定的でした。具体的には、徒歩や車でのルート検索の精度が低い、リアルタイム交通情報が十分に反映されない、ローカル店舗の情報が乏しいといった課題があり、日常的な利用においては不便さが指摘されてきました。
今回の動きは、こうした制約の一部緩和につながる可能性があるものです。実際に、徒歩や公共交通機関のルート検索など、一部機能については徐々に改善の兆しも見られています。また、ストリートビューもソウル市内を中心に対応エリアが広がり、日本と近い感覚で利用できる場面が増えてきました。

Googleマップでの景福宮の情報/景福宮から仁川空港までの経路検索結果
一方で、リアルタイム性の高い交通データや、カフェ・アパレル・雑貨店といったローカル店舗情報については、依然として制限が残っているのが現状です。今回の措置が実際のサービス改善にどの程度反映されるかは、今後の動向を注視する必要があります。
韓国地図アプリの定番NAVER Map
こうした背景から、韓国で親しまれてきたのが「NAVER Map」です。
NAVER Mapは、NAVERが提供する地図アプリで、ルート検索や乗り換え案内、店舗検索といった基本機能の精度が高く、現地ユーザーの日常生活に深く浸透しています。飲食店やカフェ、美容室などのローカル店舗情報も充実しており、日本におけるGoogleマップと同様の位置づけといえます。
日本語にも対応していますが、日本語検索ではヒットしない場合もあるため、英語や韓国語を併用することで、よりスムーズに目的地を見つけることができます。
また、無料のNAVERアカウントを作成することで、お気に入り登録に加え、飲食店やレジャー施設の予約機能も利用できます。予約機能は昨年11月頃に「予約」タブが追加され、多言語対応も開始されました。韓国内の電話番号がなくても予約できる点は、旅行者にとって大きなメリットといえます。さらに、予約から決済、内容の確認までをNAVER Mapアプリ内で完結できるため、一連の操作をシームレスに行える点も特徴です。
NAVER Map経由の予約では割引特典が適用される場合もあり、利便性の高さがうかがえます。加えて、AR技術を活用した広告演出や季節ごとのおすすめスポットの表示など、実用性に加えて遊び心のある機能も備えています。

BTS公演時の会場マップ提供(NAVER Map公式Instagram)

桜の名所検索/AR広告(NAVER Map公式Instagram)
もう一つの定番Kakao Map
もう一つ、NAVER Mapと並んでよく利用されているアプリが「Kakao Map」です。
Kakao Mapは、地図アプリとしての基本機能を備えつつ、シンプルで分かりやすいナビゲーションに定評があり、特に車での移動時に使いやすいとされています。また、過度なレビュー誘導が少ないことから、比較的自然な口コミが多く、参考にしやすい点も特徴の一つです。
さらに、イベント時には運行中のバスの位置をリアルタイムで可視化した機能が話題になるなど、実用性の高い機能も備えています。
韓国では地下鉄網が発達している一方で、バスを活用することで移動の自由度が大きく広がるため、状況に応じた使い分けが有効です。ただし、蓋のない飲料を持ったままの乗車や、大型のキャリーケースの持ち込みが制限される場合があるため、事前にルールを確認しておくと安心です。
これからの韓国地図アプリ
今回の動きにより、Googleマップの利便性向上が期待される一方で、現時点では依然として制限が残っており、単体での利用には限界があります。
本記事で紹介したように、用途に応じてアプリを使い分けることで、韓国での移動をより快適にすることができます。皆様の韓国滞在の参考になれば幸いです。
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