注目すべき韓国のスタートアップの資金調達状況を、月ごと及び分野別に詳しく取り上げます!
🧑⚖️コンシューマーテック:LBOX
設立:2019年
分野:リーガルテック
130億ウォンの資金調達、法律AI分野の事業拡大へ
リーガルテック企業LBOX(エルボックス)が130億ウォン(約13億4,800万円)の資金を調達し、追加の調達も進めている。累積225億ウォン(約23億3,300万円)を確保し、今回の調達で企業価値は1,000億ウォン(約103億7,300万円)を超えた。2019年に設立したLBOXは、韓国最大の法律データ検索サービスを提供している。判例検索サービスLBOX、法律AIサービスのLBOX AIなどを展開している。韓国の10大法律事務所、サムスン電子、法務部(省)、警察庁など、900余りの主要な大企業や行政機関を顧客に抱えている。調達金でリーガルテック1位のポジションを固め、法律AI分野の事業拡大を通じてB2B、B2Gビジネスをさらに拡大していく計画だ。
関連記事👇
🧠ソフトウェア:Pickle
設立:2024年
分野:AIクローン生成
60億ウォンの資金調達、AIクローン技術の高度化へ
AIベースのリアルタイムクローン生成技術をつくるPickle(ピックル)が、米シリコンバレーのベンチャーキャピタルから60億ウォン(約6億2,200万円)の資金を調達した。2024年に、韓国人のAIエンジニア5人が米カリフォルニア州サンフランシスコで共同設立した会社で、主要サービスはカメラなしでもテレビ会議に参加できるリアルタイムAIクローン生成だ。ユーザーの声に合わせてリップシンクと表情が連動する仮想フェイスを提供している。コア技術は、音声-映像同期AIファウンデーションモデルで、アマゾン、マイクロソフト、グーグル、ZOOM(ズーム)など、海外のIT企業の専門家が主要顧客だ。今回の調達金は、AIクローン技術の高度化、グローバル市場拡大、データベースのカスタマイズサービスの開発に集中投入する予定だ。
関連記事👇
🏥バイオ/ヘルスケア:MEDI SOLA
設立:2021年
分野:フードケアソリューション
HP:https://www.medisola.co.kr/
130億ウォンの資金調達、グローバル市場進出を計画
MEDI SOLA(メディソラ)が130億ウォン(約13億4,900万円)の資金調達に成功した。2021年に設立したMEDI SOLAは、デジタルヘルスケアプラットフォームのArchenX(アルケンエックス)などに基づき、個々人の疾患に合った機能性食品、ケアフード、メディフード領域を対象にカスタマイズされたフードケアソリューションを提供している。主要顧客は病院、療養施設、シニアレジデンスなど、医療・ケア現場で、ソウルにある大型病院のセブランス病院などとの臨床研究を通じて技術の信頼性を確保した。今回の調達金は、機能性食品のR&D、ヘルスデータベースのプラットフォーム拡張、B2B・B2C市場進出の加速化のために活用予定で、グローバル市場進出と戦略的パートナーシップの拡大も計画している。
関連記事👇
💵フィンテック:Heum
設立:2017年
分野:金融AI技術
HP:https://www.heum.ai/ko/home
105億ウォン規模のシリーズB資金調達、金融AIエージェント技術の高度化へ
金融AI技術企業のHeum(ヘウム)が105億ウォン(約10億8,900万円)規模のシリーズB資金調達に成功し、累積調達金210億ウォン(約21億7,900万円)を達成した。2017年に設立したHeumは小規模事業主、自営業者、中小企業などの事業者のためのAIベースの税務・財務自動化サービスを提供している。コア技術は金融・税務分野に特化したAIエージェントで、主要顧客は事業者と中小企業だ。今回の調達金は、小規模事業主のための金融AIエージェント技術の高度化と未回収・未支給金の管理などのサービス拡張に集中投入する予定だ。
関連記事👇
🤖製造:RLWRLD
設立:2024年
分野:ロボティクスファウンデーションモデル
210億ウォンの資金調達、RFM技術の高度化へ
RLWRLD(リアルワールド)がシード段階でのみ210億ウォン(約21億7,900万円)の資金を調達した。Futureplay(フューチャープレイ)の創業者が2024年に設立したRLWRLDは、製造現場データを基盤としたロボティクスファウンデーションモデル(RFM)の開発を目指すロボット企業だ。産業現場のデータを活用したRFMの開発、製造業のデータを基盤とするAI学習プラットフォーム、AI-ロボット相互運用技術が核心で、技術開発のため、韓国の研究機関の教授6人が合流した。主要顧客は製造・物流・生産の自動化が必要なグローバル産業現場で、データを基に実用的なRFM技術の競争力を確保してグローバル市場を攻略する計画だ。投資には日韓の主要メーカー、グローバルベンチャーキャピタルが参加し、年内に日米韓などで技術検証を進める予定だ。調達金はAI学習プラットフォームやRFM技術の高度化、グローバル市場進出に使用する計画だ。
関連記事👇
🚗車両/モビリティ:MOPLAT
設立:2021年
分野:照明ソリューション
140億ウォンの資金調達、R&Dの高度化を推進
電装用ライティングソリューション及び自動車外装コミュニケーション装置スマートフェイス(SMARTFACE)を開発するMOPLAT(モプラット)が140億ウォン(約14億5,200万円)の資金を調達した。2021年に設立したMOPLATは、電気自動車、自動運転車など、未来のモビリティ環境に対応する外装ディスプレイと自発光量子ドット(QD)LEDなど、先端素材とハードウェア、ソフトウェアの統合制御技術を有している。主要顧客は海外及び韓国内の完成車メーカーで、既に米国の完成車メーカーと共同開発を進めている。今回の調達金を、製品の量産、R&Dの高度化、後続製品の設計に集中投入する予定だ。また、同社は、CES 2025で自発光QDLEDの試作品を公開するなど、グローバル市場進出と未来自動車のコア部品市場で競争力を高めている。
関連記事👇

この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。
Copyright 2022 © Media Recipe. All Rights Reserved.