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AI・デジタルヘルスケア企業、バイオコリアで新技術が注目浴びる

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AI・デジタルヘルスケア企業、バイオコリアで新技術が注目浴びる

今年の「バイオコリア2024」では、人工知能(AI)・デジタルヘルス企業が披露した先端新技術が注目された。これらの企業は特別展示館にブースを構え、自社の技術を積極的にPRした。AI・デジタルヘルス特別展示館では、スマートウォッチなどのウェアラブル機器、携帯型心電図の分析システム企業などが目立った。

InHandPlus(インハンドプラス)は、AIスマートウォッチを基盤とした個別対応型の服薬管理ソリューションを紹介した。同社は、オンデバイスAI基盤の服薬管理専用スマートウォッチと服薬管理プラットフォームを提供している。カメラ付きスマートウォッチは、ユーザーが錠剤を飲んだり、自己注射を使用したり、血糖値計・吸入器を使用する際、ビジョンAIを通じて行動と食べ物を分析する。

InHandPlusのイ・ヒウォン代表は「製薬会社の臨床参加者の管理と遠隔患者モニタリングなどが容易になった」とし、「臨床試験の参加者の低い服薬順守度を改善し、分散型臨床試験(DCT)に最適化したサービスを提供する」と話した。続けて、「展示会に出るとPRに役立つが、今年は企業間取引(B2B)を越えてB2G(企業と政府間取引)に拡大していく計画だ」とし、「来年にはバンドのみ、ギャラクシーウォッチ・アイウォッチなどに交換して使用できるモデルも開発する」と話した。

メディウェルのReti-CVD

メディウェルは、心血管疾患の発症リスクを予測する「Reti-CVD(ドクターアイ)」を展示し、来場者が体験できるようにした。Reti-CVDは、10秒で終わる網膜撮影を通じて心臓コンピュータ断層撮影(CT)と同等の精度で心血管疾患を予測するAI医療機器だ。

従来の心血管疾患を診断する頸動脈超音波検査より簡単で正確だ。両側の網膜を撮影すると、1分以内に心血管スコアが計算されて出てくる。低・中・高リスク群に分類され、自分の心血管の状態をすばやく簡単に知ることができる。

Reti-CVDは現在、韓国内150以上の病院に網膜ベースのAIソリューションを供給している。今年、韓国の主要大学病院から検診センター、内科まで供給を拡大し、未来アセット証券を主幹事会社として選定。企業公開(IPO)を準備している。

心電図自己測定・分析システムCardiaI

MediFarmSoft(メディファームソフト)は、AIアルゴリズムを適用した携帯型心電図(ECG)自己測定及び分析システム「CardiaI(カーディアイ)」を披露した。CardiaIは持ち運びが簡単な小型医療機器で、いつでもどこでも簡単かつ迅速に心臓の波形を検査し、不整脈の症状である心房細動、頻脈、徐脈を読み取ることができる。CardiaIは、スマートフォンアプリと連動して検査結果とデータを直感的に提供する。

不整脈は脳卒中リスクが5倍、死亡率は約2倍高く、定期的に管理し、モニターすることが重要だ。CardiaIはこうした市場のニーズを満たした。

MediFarmSoftのイ・ジョンフン常務は「今年下半期にCardiaI100をアップデートしたCardiaI300を発売予定だ」とし、「韓国初の6リードホルター心電計で、最大14日間の心臓状態のモニタリングが可能だ。肌に安全なバイオパッチを適用して長期間装着して使用できる」と話した。



<画像=韓国保健産業振興院と韓国中部の忠清北道(チュンチョンプクト)が主催した「バイオコリア2024」が8日、ソウル市三成洞(サムソンドン)のコンベンションセンター、COEX(コエックス)で開かれた。保健福祉部のチョ・ギュホン長官がInHandPlusのブースで人工知能(AI)スマートウォッチ基盤の個別対応型服薬管理ソリューションについて説明を受けている>

原文:https://www.etnews.com/20240509000108



/media/電子新聞
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