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韓国・尹政権、国家サイバーセキュリティ戦略樹立..攻撃的対応・復元力強化など3大目標・5大戦略課題で構成

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韓国・尹政権、国家サイバーセキュリティ戦略樹立..攻撃的対応・復元力強化など3大目標・5大戦略課題で構成

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の「国家サイバーセキュリティ戦略」が策定された。国家レベルのサイバーセキュリティ戦略の方向性を提示する最上位指針だ。3つの目標達成のための5大戦略課題で構成されている。国家安保室と国家情報院、外交部(部は省に相当)、国防部、科学技術情報通信部、警察庁などが共同で整備した。

大統領室は1日、報道資料を通じて「国家安保室は政府合同で国家サイバーセキュリティ戦略を発表した」と伝えた。

国家サイバーセキュリティ戦略は、策定背景、ビジョン、目標、戦略課題、履行案の計4章で構成されている。△自由民主主義の価値の守護 △グローバル中枢国家の実現 △法治と規範基盤の秩序の守護など、政府の外交安保分野の国政哲学を実現する案を盛り込んだ。

特に国家サイバーセキュリティ戦略のビジョンを「サイバー空間で自由・人権・法治の価値を守りながら、国際的な役割と責任を果たすグローバル中枢国家」に設定した。これは昨年6月に発表した国家安保戦略書の方向性と一致している。

具体的には、△攻勢的なサイバー防御及び対応 △グローバルリーダーシップの拡大 △健全なサイバー回復力というサイバーセキュリティ戦略の3つの目標を提示した。これを推進するための5つの戦略課題を実行すると明らかにした。5大戦略課題は「攻勢的なサイバー防御活動の強化」「グローバル協調体制の構築」「国家中核インフラのサイバー復元力の強化」「新技術の競争優位性の確保」「業務遂行基盤の強化」などだ。

詳細内容では、北朝鮮のサイバー脅威を重点的に記述した。韓国の基盤施設に対するサイバー脅威はもちろん、核とミサイル開発の資金を確保するための仮想資産の奪取、虚偽情報の流布など、北朝鮮のサイバー脅威に対処するための政策と対応策を提示した。

また、従来の防御中心の対応から脱却し、サイバー脅威を先制的に識別して対応する攻撃的で包括的なアプローチとそのための対応力強化策が盛り込まれた。

グローバルサイバー協力の重要性も強調した。これまで政府は韓米同盟のカテゴリーをサイバースペースに拡大したのに続き、キャンプデービッドとの協力体制を通じて日米韓3国間のサイバー協力を強化してきた。

最近の行政電電子システムの障害などを教訓に、迅速な対応体制を整えることに注力した。情報保護企業の革新を支援し、そのための投資を拡充しながら、サイバーインフラの国際競争力の確保も明記した。

ICT供給網に関する指針も詳細に提示した。政府のICT製品及び部品調達の過程に対するセキュリティを確保できるよう、既存のセキュリティ関連制度・指針を改正し、信頼できる供給業者を指定・管理できる方策を設けることとした。

また、ソフトウェア開発時にセキュリティの脆弱性を最小化できるよう、ソフトウェアの構成情報を標準化し、管理体系を樹立。ICT供給網のセキュリティのための教育・訓練、持続的な管理及び技術支援を行うことができる能力と環境を構築することにした。



<尹錫悦大統領が1日、京畿道城南市盆唐ソウル大病院で開かれた「国民と共にする民生討論会-第八回、生命と地域を救う医療改革」でメモを取っている。=聨合ニュース>

原文:https://www.etnews.com/20240201000288



/media/電子新聞
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