【現地レポ@東京】韓国の有望なスタートアップ10社が今年も東京に集結!
【現地レポ@東京】韓国の有望なスタートアップ10社が今年も東京に集結!
27日、今回で11回目の開催となる韓国のスタートアップ支援をするNPO団体Startup Alliance主催の日本進出支援イベント、JAPAN BOOT CAMPの取材をしてきました!
JAPAN BOOT CAMPは、韓国スタートアップの日本進出を支援するプログラムで、毎年日本進出を目指す韓国の有望なスタートアップ10社が日本を訪れ、日本現地のスタートアップエコシステムと交流をし、日本進出の足がかりを見つけ、法人設立や資金調達を実現しています。
東京・有楽町に位置するTokyo Innovation Base(TIB)で行われ、JAPAN BOOT CAMPに参加する10社の韓国スタートアップに加え、多くの日本の大手企業やスタートアップ役員も参加していました。
Startup Allianceとは?
韓国のスタートアップエコシステムの活性化を目的として2014年に設立されたNPO。起業家のためのネットワーキング・プログラムの実施や、グローバルなコミュニケーション・プラットフォームの提供、スタートアップに必要なリサーチ活動など、スタートアップ全体の円滑なエコシステム形成のために様々な事業を行っています。
JAPANBOOTCAMPとは?
韓国の有望なスタートアップを日本市場に紹介するグローバルアウトバウンドプログラム。JAPAN BOOT CAMPを通じて韓国スタートアップは日本市場を理解し、日本市場へ進出する機会を模索することができます。 また、日本のベンチャーキャピタル、アクセラレーター、大企業など、現地のビジネスネットワーク構築のためのサポートも進行。これまでJAPAN BOOT CAMPに参加した韓国のスタートアップの中には、Hyperconnect、Watcha、ZIGZAG(現Kakao Style)、カンナムオンニなどがあります。
プログラム内容は、韓国スタートアップ10社によるピッチおよび参加者全員によるネットワーキングタイムです。イベントの初めにはStartup Allianceセンター長のイ・ギデ氏より「Startup Allianceは、10年間JAPAN BOOT CAMPとして日本に来ているが、今年のように日本政府の強い意志や熱気を感じたことはない。今後も韓国と日本の協力体制において役割を果す」という挨拶がありました。
韓国スタートアップ10社によるピッチ
今年のJAPAN BOOT CAMPには、技術力や実績に加えて、ユニークで革新的な韓国スタートアップが10社集結しました。
どの企業も日本市場進出に向けて情熱的なピッチを行い、年々、通訳を介さず日本語でプレゼンテーションや質疑応答をするスタートアップが増えている点が非常に印象的です。さらに、日本市場のみならず、グローバル市場でも通用するプロダクトや事業計画を持っている企業も多く見受けられました。
<スタートアップによるピッチの様子>
JAPAN BOOT CAMP参加スタートアップ一覧
RESET (グリーンエネルギー)
主に太陽光発電に関連する商品を販売しており、使用済みや故障したパネルを自動分離してリサイクル素材として活用する太陽光発電「廃パネル」リサイクルソリューションを提供し、黄砂や鳥の糞による発電収益の減少を防ぐためにパネルを常に清潔に保ち、発電性能を最大18%向上させる無人洗浄ロボットも導入している。
📚Scatter Lab(ソーシャルAI)
AIを活用したさまざまなキャラクターと独自のストーリーを展開できるAIチャットアプリ「zeta」を運営し、多様なAIキャラクターとともにユーザー自身が主人公となり、望み通りのキャラクターや世界観、状況を創り出すことが可能な革新的なエンターテインメントサービスを提供しており、累計使用者数200万人、チャット数11億件を記録したAIフレンド「イルダ」を開発し、AIコンパニオンサービスを成功させた唯一の企業である。
👉 https://www.scatterlab.co.kr/jp
👩💻CODIT(SaaS、AI / 法・規制・政策)
AIおよびIT技術を活用して企業向けの規制および政策管理ソリューションを提供し、手動で確認が必要だった規制情報を自動収集・カスタマイズして迅速な対応を可能にし、コンプライアンス、法務、渉外チームのDXを通じて各チームの業務効率化を図り、重要な業務に集中できるようにするほか、企業のグローバル展開に必要な法律、規制、政策データに対応するために日本の法令および法案データを追加したβサービスをリリースし、2024年下半期にはEUおよび米国主要州にも対応予定であり、韓国では多国籍企業、国内の大企業、ユニコーン企業、政府関連機関などと連携している。
🧈Chabot mobility(モビリティオートマーケットプレイス)
自動車の購入客と販売事業者をマッチングするプラットフォーム事業を展開し、オフラインでの新車販売、保険・金融、中古車流通事業(モビリティ直接事業)を同時に運営し、オンライン顧客向けのB2C「チャボット」アプリおよびディーラー向けの車両販売アプリ「チャボットプライム」や「チャチーム長」を通じて自動車の購入から利用、売却までの全プロセスに対応する独自のシステムを構築し、年間20万件以上の自動車購入・管理サービスの仲介を行い、累積売上総額718億ウォン、累積取引額7,200億ウォンを達成している。
🎬featuring(AI/BigData, SaaS, MarTech)
「Featuring AI」は、世界中の1,600万のSNSアカウントと3億件以上のコンテンツを分析するデータエンジンを基盤に、企業向けにSNS影響力分析およびマーケティングソリューションを提供し、全世界のインフルエンサーから企業イメージに合致したインフルエンサーの発掘や定量・定性的な詳細分析、成果予測を可能にし、煩雑なPR案件の自動化と効率的な管理を実現するほか、2023年にはシリーズA投資(57億ウォン)を達成し、2024年には韓国政府の中小ベンチャー企業部より「Baby Unicorn(次世代ユニコーン)」企業に選定されている。
⚙️PION(AI, SaaS)
VCAT AIは、生成AIを基盤とした動画・画像制作のSaaSソリューションを提供し、製品URLを入力するだけで1分以内にマーケティング動画を完成させるワンクリック動画制作や数十種類の広告バナーを自動生成する画像バナー制作機能を備え、NaverショッピングやCoupangなどでも利用されており、さらにRPAとDAMを活用してマーケティング素材の自動化や広告運用の統合管理、データに基づいた指標提供を通じてフルファネルでマーケティング活動をサポートする。
🤱CROCUS(電力系統最適化システム、EV充電ソリューション)
AIと電力半導体技術を活用して持続可能なマイクログリッドの実現を目指し、新たな電力使用技術を開発しており、半導体ハードウェアとAIソフトウェアを駆使した電圧制御ソリューションでは、事業所の電圧をデータに基づいて予測・制御することで省エネ効果を実現、また、Acelo EVによる電気自動車の急速充電ソリューションや、その他のAI技術を活用した効率的なエネルギー管理も提供している。
👯♀️opensurvey(顧客体験データおよび分析SaaS)
dataspaceは、参入前の市場調査から顧客体験分析までを網羅するAIベースのリサーチ&体験分析SaaSプラットフォームであり、AI技術と強固なセキュリティ、各種CRMソリューションとの連携により、顧客データの収集・分析・資産化の全プロセスを効率的に管理し、企業のCX管理をサポートするほか、「分析ダッシュボード」ではAIを活用したテキスト分析と自動インサイトレポート機能を提供し、データに詳しくないメンバーでも簡単にデータを活用できるようにする。
📱NAWA(ESG、SDGs)
コップクルは、環境破壊の進行を遅らせることを目指し、カップ内部の汚れやサイズに関係なく、正しい方向にセットするだけで自動的に洗浄、乾燥、圧縮を行い、リサイクルを容易にする製品です。
✍️LION ROCKET(生成型 AI)
Genvas(ジェンバス)は、世界最高水準の生成型AI技術を活用し、Brain Boost Learning(特許出願中)により少数のキャラクターシートで固定化されたキャラクターを生成し、ControlNetを用いたポーズ制御時のハルシネーション問題を最小化して90%以上の完成度でシーン生成を実現することで、ウェブトゥーン制作を従来より圧倒的に安く早く行い、長期的な産業発展に貢献しながら制作時間1/10、費用1/5の削減を目指す。
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