1億7,000万件のグローバル特許を学習させた言語モデルを自社開発したWERT INTELLIGENCE(ワートインテリジェンス、以下WERT)が、165億ウォン(約17.6億円)の投資を受けた。海外事業者が長年占有してきた韓国の特許・IP市場において、単一ラウンドでこの規模の資金が投入されたのは初めてのことだ。
韓国IP産業のAI転換を掲げるWERT INTELLIGENCEは、Altos Ventures(アルトスベンチャーズ)主導で165億ウォン(約17.6億円)規模のシリーズB投資を獲得したと8日に発表した。Albatross Investment(アルバトロスインベストメント)も後続投資家として参加した。
WERTは、韓国と米国の弁護士資格を持つユン・ジョンホ代表が2015年に創業した。翌年にAI特許検索サービス「Keywert(キーワート)」を発表して以来、10年近くにわたり知財AIの開発に取り組んできた。その集大成が、特許データのみを学習させた大規模言語モデル「PlutoLM(プルートLM)」だ。韓国初の特許特化型LLMとして開発された。
PlutoLMの上には、KeywertとKeywert Insight、明細書・カスタムIP AIエージェントが搭載される。データ・コンサルティングラインのWERT Datagrid、Signal、Decision、Intelligence Analysisを加えると、製品は合計8つとなる。現在、各サービスは韓国内の大手企業IPセンターやR&D部門、機関など約3,000か所で利用されている。
グローバルIPソリューション市場は、Clarivate(クラリベイト)、Anaqua(アナクア)、Questel(クエステル)といった海外事業者が支配してきた。WERTは韓国語と韓国大手企業の業務フローに合わせたAIソリューションでこの競合群に加わる段階にあると評価されている。
ユン・ジョンホWERT INTELLIGENCE代表は「今回のラウンドは、WERTの次章に向けたリソース」だとし、「韓国で最も深く作り込んだドメインAIを、グローバル市場へ持ち出す道において、WERTが先頭を歩む会社になる」と述べた。Altos Venturesの関係者は「特許検索と分析では、精製されたデータを正確に見つけてつなぐことが重要であるため、汎用AIが発展するほど、むしろその基盤となるデータインフラの価値が高まる」としたうえで、「韓国内の大手企業IPセンターや大手法律事務所が既存ソリューションからWERTへ移行する流れがすでに始まっているという点も好材料であり、投資を決定した」と語った。
<画像=ユン・ジョンホ代表/WERT INTELLIGENCE)>
