韓国スタートアップ投資誘致動向レポート:2022年2月|月間スタートアップレシピ

この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。
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2022年2月:スタートアップ投資誘致動向
2月の総投資誘致金は1兆1,656億ウォン(約1,660億円)、投資件数は122件で、1月より投資金額と投資件数共に減少した。 特に、投資件数は40件近く減り、1月対比投資実績は各段に減少した。 投資件数は大幅に減ったものの、ソフトウェア、ゲーム、モビリティ、メディア分野などで1,000億(約100億円)以上の投資を受けた企業が5社も出て、1ヵ月の投資誘致金は1兆ウォン(約1,000億円)を超えた。
最も多くの資金を確保したのは半導体設計企業のSEMIFIVE(セミファイブ)とクラウドプラットフォームのMegazone Cloud(メガゾーンクラウド)で、両社とも1,300億ウォン(約130億円)を確保した。
分野別動向
分野別にはソフトウェア分野に最も多くの資金が集まり、常に上位圏に位置していたバイオ・ヘルスケア、コンシューマーテックはメディア・コンテンツとモビリティに取って代わられた。 2つの分野で1,000億ウォン(約100億円)以上の投資誘致に成功した企業が出たためだ。
また、ブロックチェーン分野の投資件数が着実に増えている。 投資誘致から1年足らずの企業が、大規模な後続投資に引き続き成功しており、上位10社が誘致した金額は全体金額の63%を占めるなど、少数の成長段階のスタートアップが、投資会社からラブコールを受けているのが現状だ。

100億ウォン(約10億円)以上の投資金を誘致した企業は計28社で、全体の87%を占め、1月に比べて大きな差はなかったが、500億ウォン(約50億円)以上1,000億ウォン(約100億円)未満の区間投資が皆無で、全体的にシリーズB段階以上の投資は大幅減少した。
段階別にはシード投資の割合が32%以上を占め、初期スタートアップ投資が占める割合が増加していることが分かった。 最も活発に活動した投資会社も、初期投資に焦点を合わせたベンチャーキャピタルとアクセラレーターだった。
ユニコーン化した企業
公式にユニコーンとなった企業が2社現れた。 コンテンツプラットフォーム「RIDI(リディ)」やクラウドプラットフォーム「Megazone Cloud(メガゾーンクラウド)」で、これらの企業は投資誘致と共に1兆(約1,000億円)以上の企業価値を認められ、それぞれの該当分野で初めてユニコーンに上る結果となった。
スタートアップが従来の大手企業や中小企業を買収し、革新成長の足がかりにしたり、反対事例も買収市場で散見される。Business On(ビジネスオン)はHRソリューション「Shiftee(シフティ)」を買収してHR領域に事業を拡大し、モバイルランドリーサービス「Laundrygo(ランドリーゴー)」はCLEAN NURI(クリーンヌリ)を買収し、B2B市場に進出する。
女性CEOの企業動向
2月には9社の女性CEOの企業が294億ウォン(約29億円)の投資を誘致し、最も多くの資金を確保したところは150億ウォン(約15億円)を誘致したAdriel(アドリエル)だ。
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