HANCOM(ハンコム)が韓国内の人工知能(AI)市場で立証した技術力と事業成果で、下半期にグローバル市場の攻略を加速化させる。
HANCOMは上半期に公共・教育AI市場で成果を上げた。100件余りの技術検証(PoC)を成功裏に終え、技術力と安定性を立証したことが奏功した。
国会のビッグデータ分析プラットフォームの構築、行政安全部(省)の知能型業務管理システムの構築、汎政府のAI共通基盤事業に続き、京畿道(キョンギド)教育庁のデジタルプラットフォーム構築事業まで相次いで参加した。独自のAIファンデーションモデルの開発事業には、LG AI研究院のコンソーシアムのコアパートナーとして参加している。
HANCOMは個別ソリューションの供給を越えてこれを統合し、顧客業務システムと連動して業務全般の自動化を実現する「HANCOM AIエージェント」の開発にも集中している。
韓国での成果をもとに、グローバル市場拡大も行っている。HANCOMは日本市場を戦略的拠点として、東京きらぼしフィナンシャルグループと文書・認証分野のAIソリューションをローカライズする事業を共同推進している。アジア太平洋独占事業権を有するスペインのAI生体認識企業FacePhi(フェイスピー)の技術を結合するなど、製品ラインナップも多角化した。
HANCOMは下半期に、金融圏を皮切りに確保した拠点を通じて、今後、公共行政、医療、スマートシティなどでAI事業を拡大し、グローバル事業を本格化させる計画だ。HANCOMは第2四半期の別途基準の売上が465億ウォン(約49億4,000万円)、営業利益171億ウォン(約18億1,700万円)、営業利益率36.8%を記録した。
HANCOMのキム・ヨンス代表は「上半期に韓国のAI市場で収めた成功は、HANCOMの技術が市場で十分に通用することを立証した結果だ」とし、「立証された技術力と安定的実績をもとに、下半期にはAI事業のグローバル拡大を通じてHANCOMの企業価値をさらに一歩引き上げる」と話した。
<画像=京畿道城南板橋のHANCOM本社の全景。HANCOM提供>