映像・画像・音声の生成AIモデル28種類をWebブラウザの1画面に集約したコンテンツ制作プラットフォームが登場した。シナリオ作成から画像生成、映像変換、音声付与まで、制作の全工程が一つのサービス内でつながる。H International(エイチインターナショナル)は、生成AIコンテンツ制作プラットフォーム「HFLUX(エイチフラックス)」を運営していると14日に発表した。

HFLUXは、ソウル・江南(カンナム)の映像制作会社h PRODUCTION(エイチプロダクション)から生まれた。h PRODUCTIONは、ミシュランガイド・ソウル(2017〜2019年)の映像や長編映画、製薬・化粧品ブランドの広告などを手がけてきた現役の制作会社だ。同社を率いるペ・セウン監督と、プロデューサー(PD)として共に働いてきたH Internationalのペ・セヨン代表は、ニューヨークで映画を学んだ兄弟である。

二人は実際の撮影・編集現場で複数のAIツールを行き来する中で感じた非効率を解消するため、現場の制作ワークフローをそのままプラットフォームに落とし込んだ。制作の流れはシナリオ・絵コンテの作成から始まる。別途プログラムをインストールすることなく、ユーザーがアイデアや台本を入力するとシーンが構成され、シーンごとの画像が生成された後、映像に変換される。最初のフレームと最後のフレームを指定してシーンの流れを制御でき、完成した映像にはナレーション音声、効果音、BGMを追加できる。作成した成果物はライブラリに保存され、いつでも呼び出して編集・再利用が可能だ。

モデルの構成は画像・映像・音声の3部門に分かれている。画像部門にはGPT Image、Gemini(ジェミナイ)、Seedream(シードリーム)などが、映像部門にはSeedance(シーダンス)2.0、Kling(クリン)、Grok Imagine(グロック・イマジン)などが含まれる。音声部門はテキスト読み上げ(TTS)、効果音生成、音声変換に対応している。ユーザーは作業の性質に応じてモデルを選んで使うことができる。

料金は、モデルごとのサブスクリプションではなく、使用した分だけクレジットで支払う方式を採用している。複数のAIサービスにそれぞれサブスクリプション料を支払う必要があった負担を軽減したと説明している。

HFLUXが照準を合わせる市場は、米国のAI映像スタートアップHiggsfield(ヒッグスフィールド)に代表されるグローバルな生成AIコンテンツ市場だ。Higgsfieldは、テキスト・画像・音声の入力だけで短い映像を制作するサービスで、2026年1月時点で企業価値13億ドルと評価されており、最近は50億ドル規模の資金調達を協議中だ。HFLUXは、このような統合型生成AI制作フローを韓国語環境および韓国内の決済・クリエイター報酬体系に合わせて提供する点を差別化要素として打ち出している。

同社はクリエイター報酬プログラム「H REWARD」も運営している。「AIは完璧ではありません。あなたが完璧です」というメッセージを掲げるこのプログラムは、AIの出力物を選別・精査するクリエイターの創作活動にクレジットで報酬を付与する。活動実績に応じて、ルーキー(Rookie)からレジェンド(Legend)まで6段階のクリエイターランクも設けている。

サービスは韓国語と英語に同時対応している。決済は韓国内ユーザー向けのToss Payments(トス・ペイメンツ)と、海外ユーザー向けのPayPal(ペイパル)に分けて対応する。

H Internationalのペ・セヨン代表は「ペ・セウン監督と共に制作会社を運営し、映画・広告を制作してきた現場の制作手法をAIツールにそのまま移すことに重点を置いた」とし、「専門的な機材や編集の知識がなくても、アイデアを映像一本として仕上げられる環境をつくることが目標だ」と語った。

原文:https://platum.kr/archives/290881