3D AI技術企業のN.LIGHT(エヌドットライト)がNVIDIA(エヌビディア)と連携し、フィジカルAI(Physical AI)市場への参入を加速させる。N.LIGHTは、NVIDIAのOmniverse(オムニバース)およびIsaac Sim(アイザック・シム)と統合した自社のSimReadyデータインフラソリューション「TRINIX(トリニクス)」を活用し、グローバルな製造・ロボット工学分野への展開を推進すると発表した。
TRINIXは、テキスト・画像・既存の3D CADデータをシミュレーションにそのまま活用できる「SimReady」アセットとして自動生成・変換する。基本的な3Dモデルレンダリングにとどまらず、物理特性や関節の接続構造などシミュレーションに必要な重要情報を3Dアセットに組み込み、製造工場・ロボット・部品・作業環境をデジタルツインおよびロボットトレーニングに最適化されたアセットへと変換する。
TRINIXはNVIDIA OmniverseのOpenUSDベースの3Dワークフロー、Isaac Simのロボット工学シミュレーション機能とコネクターベースで統合される。これにより製造企業は既存データを用いて仮想工場環境を構築し、実際の現場展開に先立ってロボットの運用をトレーニング・検証・最適化することが可能となる。このパイプラインは、自動化への移行過程において産業現場が直面する「シミュレーションと現実の間のギャップ(Sim-to-Real gap)」を縮小する。
N.LIGHTはNVIDIA Inception(インセプション)パートナーとして、去る1日に開催されたNVIDIA GTC台北の期間中に、TRINIXベースのSimReady 3Dパイプラインを披露した。現在は韓国国内の主要製造企業との協力により工場のデジタルツイン構築を進める一方、台湾・日本を含むアジア太平洋地域および米国への供給体制拡大を計画している。
N.LIGHT代表のパク・ジニョンは「フィジカルAIが広く普及するためには、ロボットが学習できる高品質なシミュレーション環境の構築が前提となり、それは現実世界の製造アセットをSimReadyデータへ変換することから始まる」と述べ、「TRINIXをNVIDIA OmniverseおよびIsaac Simを活用したシミュレーションワークフローと連携させ、製造分野のフィジカルAI転換を主導するSimReadyデータインフラプロバイダーとして成長していく」と語った。
