生成AI(人工知能)スタートアップのScatterLab(スキャターラボ)が14日、AIキャラクターを活用したチャットプラットフォーム「zeta(ゼタ)」を通じて、2024年第4四半期から2025年第2四半期まで3四半期連続で黒字を達成したと発表した。2025年第2四半期には、売上52億ウォン(約5億6,000万円)、営業利益9億ウォン(約1億円)を記録している。

ScatterLabは、2024年4月にzetaをリリースし、7ヶ月後の同年11月に初の黒字転換に成功した。その後も成長を続け、zetaの月平均売上成長率は約20%、黒字転換以降の月平均営業利益成長率は約42%に達している。

「zeta」は、ユーザーが自身のAIキャラクターを作成し、パーソナライズされたストーリーコンテンツを楽しむことができるAIエンターテインメントプラットフォームだ。AIキャラクターとの対話を通じて、ウェブ小説を体験しているかのような実感型コンテンツを制作することができる。リリースから1年でユーザー数は200万人を突破し、月間のユーザー対話件数は23億件を超えている。

6月時点で、zetaのユーザー数は約300万人に達し、Mobile index(モバイルインデックス)の調査によれば、月間アクティブユーザー数(MAU)は110万人。エンターテインメント型AIチャットアプリの中で第1位を誇る。韓国だけでなく、日本市場でも成果を上げており、日本のアプリ分析サービスのApp Ape(アップエイプ)の統計では、日間アクティブユーザー数(DAU)で日本国内1位を記録した。

ScatterLabは、外部の大規模言語モデルに頼らず、独自に開発した生成AI言語モデル「Spotwrite-1(スポットライト-1)」を基盤に、データ構築、モデル学習、サービング最適化(モデル提供の効率化)、アプリデザインなど全過程を内製化した。このように技術を自社で内製化することで、運用コストの削減と機能アップデートの迅速化を実現し、収益性と技術の完成度を同時に高めることに成功しており、企業の競争力となっている。

ScatterLabは、ユーザー体験をさらに高めるための機能アップデートも継続的に行っている。最近では、対話中にボタンをクリックするだけで現在の状況を描いた画像を生成する「スナップショット」機能や、AIキャラクターのセリフを実際の音声で聞くことができる「ボイス」機能など、インタラクティブな要素を追加してユーザーの没入度を高めた。

ScatterLabは、今年下半期には日本に加え、英語圏をはじめとする海外市場にも進出する計画だ。キム・ジョンユン代表は、「新技術を土台に、zetaが持つAIエンターテインメントとしての面白さをさらに強化し、長期的には全世界1億人規模のプラットフォームを目指す。」と話した。

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2025071414555512583

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https://www.innoforest.co.kr/company/CP00000279/