AIロボティクス企業のXYZ(エックスワイジー)が、韓国の科学技術情報通信部とソウルAIハブによる高性能コンピューティング支援事業に連続で選定され、NVIDIA(エヌビディア)のH200 GPU 4枚とH100 GPU 4枚規模の演算資源を確保した。高性能GPUは、大規模なロボットデータを処理し、AIモデルを繰り返し学習・検証するための基盤インフラとなる。XYZは今回のインフラ拡充を機に、ロボット搭載用モデルの学習、性能検証、軽量化といった研究開発の全工程における演算環境を大幅に強化する。

主要な注力分野は、複雑な作業環境を判断して適切な行動を決定する「System 2」型の推論ロボット知能の開発である。視覚情報と言語命令を実際の行動に結びつけるVLA(Vision-Language-Action)モデルと、ヒューマノイドの行動知能開発が同時に進められる。XYZは、小売店舗やオフィスの現場で得た実空間データを学習に活用し、検証済みのモデルを再びロボットに適用するデータフライホイール(Flywheel)体制を構築することで、技術完成度を高めている。

確保した演算資源は、食器の片付け、衣類の操作、カップハンドリングといった実生活タスクのモデル開発と、ヒューマノイドロボットが例外的な状況を自律的に判断し復旧する機能の実装に投入される。

これは、作業中にエラーが発生した際、ロボットが自ら原因を把握して作業を再開する技術であり、実際のロボット操作タスクによる実証を経て、Physical AIファウンデーションモデル「BRAIN X」と両腕型の半ヒューマノイドロボット「DEUX」の競争力向上につなげる計画だ。開発されたモデルは、小売分野のPoCプロジェクトと、韓国内の名匠データに基づくモデルプロジェクトに優先的に適用される。

ウォン・ウンジェXYZロボット知能化チームチーム長は「Physical AIは、実際の環境のデータを効果的に学習し、ロボットの行動につなげることが核心となる」とした上で、「高性能コンピューティング資源を推論型モデルとVLAの開発、軽量化に投入し、サービス適用範囲を拡大していく」と述べた。

一方でXYZは、NVIDIAのDLI(Deep Learning Institute)に基づく教育協業も推進しており、ロボティクスおよびAI技術力の強化とエコシステム拡張にも取り組んでいる。

原文:https://besuccess.com/?p=185450