【ズームイントレンド】新たなアプローチ・新技術などで成果を上げる

韓国の素材・部品・装備スタートアップが、素材・部品・製造装置大国である日本で相次いで成果を上げている。この背景には、新たなアプローチや技術がある。また、Kコンテンツなどのブームにより「韓国産」品質への信頼度が高まったことも影響しているとの分析も出ている。

2日、関連業界によると、オートフォーカスモジュールやストロボコントローラー、超高輝度照明などマシンビジョン部品を開発するスタートアップのicore(アイコア)は、最近日本に支社を設立した。半導体装備開発会社など日本の顧客企業が発注量を増やしているためだ。来年の日本向け輸出額は、10億ウォン(約1億円)を超えると期待されている。

難分解性汚染物質処理装備を製造するスタートアップのFUST Lab(ファーストラボ)も、日本事業に注力している。日本の装備企業である日立ハイテクと協力して進めた日本環境省のPFAS(過フッ化化合物)分解実証が成功したことで、パートナーである日立ハイテク側が商用化を目指している。FUST Labは日本に法人だけでなくR&D(研究開発)センターも開設し、現地市場への本格的な攻略を進めている。

産業用素材を開発するスタートアップのKorea Nano Ot(韓国ナノオト)も、日本のMLCC製造会社である村田製作所とニッケル素材のPoC(概念実証)を進めている。ニッケル素材は日本企業が市場の大部分を占めているが、PoCにおいてKorea Nano Otは粒子サイズ・形状・均一性の制御面でより高い競争力を示した。Korea Nano Otは下半期の量産に向けて、最近77億ウォン(約8.1億円)の投資を調達した。

従来はなかったアプローチで、業界の難題を解決

このように素材・部品・装備スタートアップが日本で成果を上げていることは異例との評価だ。素材・部品・装備は伝統的に日本が強みを発揮してきた産業であるためだ。加えて、日本の素材・部品・製造装置企業同士が強固な産業バリューチェーンを形成しており、新規企業が参入しにくいという点も、成果を上げにくい理由として挙げられる。

スタートアップ業界は、こうした参入障壁を乗り越えた背景として、新しいアプローチや新技術を挙げる。例えばicoreの場合、既存の企業がマシンビジョン照明部品にLED(有機発光ダイオード)を活用して高度化してきたのとは異なり、先駆けてレーザーを導入することで業界の難題を解決した。FUST Labが汚染物質の分解に超音波技術を活用し、Korea Nano Otが素材加工に水中プラズマ合成技術を用いているのも同様の事例だ。

FUST Labの関係者は「日本の多くの素材・部品・装備企業は既存の方式を堅持しつつ、それを段階的に高度化して製品を改善していく」と述べたうえで、「一方、韓国のスタートアップは独自技術で市場が解決できていなかった根深い問題を迅速に解決し、日本企業の目を引いた」と語った。

Kコンテンツなどにより韓国製品への信頼度が向上した点も影響を与えた。icoreの関係者は「分野は異なるが、Kコンテンツのおかげで韓国の製造企業にも『コリアプレミアム』が生まれた」とし、「顧客企業の選択に影響を与えたと思う」と語った。さらに「まだ始まったばかりの素材・部品・装備スタートアップの日本における成果を継続できるよう、政府と産業界の関心と投資が必要だ」と述べた。

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2026070215004498907