みなさまこんにちは。

【現地からお届け!】では、KORITの運営会社である株式会社スターシアが毎月発行しているニュースレターの中から、韓国の最新トレンド情報をお届けしています📩

今回は、2026年3月・4月のニュースレターで取り上げたトレンドをピックアップしてご紹介します。
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3月号 「なぜ韓国の流行はこれほど短命なのか?

――「早く流行り、早く飽きる」韓国消費市場

韓国市場に触れていると、誰もが一度は「トレンドの移り変わりが異常に早い」と感じるのではないでしょうか。SNSで話題になったサービスが、わずか数ヶ月後には「もう古い」と囁かれる。そんな韓国特有のスピード感について考察します。

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この傾向はカフェやアパレル、キャラクター、体験型サービスまで、あらゆる分野で見られます。
日本ではヒット商品が長く愛され「定番」になるケースが多いのに対し、韓国では「流行→拡散→過剰供給→飽和」というサイクルが、驚くほどの短期間で完結するのが特徴です。

このスピード感を支えているのが、SNSを中心とした「認証消費」という概念です。今の韓国では、消費の目的が「使い続けること」よりも、「体験し、それを共有すること」に重きが置かれています。

セルフ写真館やポップアップストアがその典型で、写真を撮って投稿し、一度体験すれば満足してしまう。その結果、リピート率やブランドロイヤリティが低くなりやすいという側面があります。

さらに、人口密度の高さと強い同調文化も、この流れを加速させています。

流行が生まれると一気に広まり、同時に似たような店舗や商品が市場に溢れます。消費者の心理も複雑で、「流行に乗り遅れたくない(FOMO)」という不安と、次々に現れる新要素への「消費疲労」が共存しており、この矛盾が流行の短命化をさらに促進しているようです。

こういった韓国市場の特徴は、最近益々強くなっているように思えます。

じっくりと時間をかけて市場を育てる日本に対し、今の韓国は「コンセプトやマーケティングを高速で検証できるテストマーケット」としての性格を強めています。ここでは成功の基準が「何年続いたか」ではなく、「いかに早く、確かな反応を得られたか」にシフトしているのかもしれません。

韓国市場は変化が激しく、常にアップデートが求められます。しかしそれは、消費者の欲望を最も正直に映し出す市場であるとも言えます。この特有のスピード感をどう捉えるかが、韓国を「機会の市場」にできるかどうかの分かれ目となりそうです。

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4月号 「端宗の物語、そして一人の人間の物語 ― 映画『王と暮らす男』ヒットの理由

久しぶりに、口コミで大きな話題を呼ぶ映画が映画館に登場した。
それが、映画『王と暮らす男』である。

本作は派手な演出ではなく、深い感情と重厚なストーリーによって観客を惹きつけ、「爆発的ヒット」とも言える現象を生み出している。

この映画は、朝鮮第6代国王・端宗(タンジョン)が、叔父である首陽大君(スヤンデグン・後の世祖)によって王位を追われた後の出来事を軸に展開される。

幼くして王位に就いた端宗は、権力争いの中で廃位され、江原道(カンウォンド)・寧越(ヨンウォル)へ流刑となる。本作は歴史的事実をなぞるだけでなく、流刑地での生活、そして一人の人間としての葛藤に焦点を当て、新たな視点を提示している。

物語の中心人物は、寧越の山間の村に住む村長・厳興道(オム・フンド)である。彼は生計のために流刑地として罪人を招こうとした。しかし、そこに送られてきたのは廃位された王であった。厳興道は、監視する立場にありながらも、次第に幼い王に対して同情の念を抱くようになる。

やがて二人の間には 言葉では言い表せない感情が芽生えていく。この関係性こそが作品全体を貫く核であり、観客の心を動かす最大の要因となっている。

また、主要な舞台である清泠浦(チョンニョンポ)は実際に端宗が流刑された地であり、作品のリアリティを高めている。映画のヒットに伴い観光客も増加し、地域経済にも良い影響を与えている。

興行成績も非常に好調である。

『王と暮らす男』は2月4日の公開以降、興行収入1位を維持し、累計観客動員数は1,500万人に迫っている。これは近年やや低迷していた韓国映画市場において異例の成果であり、業界内でも「シンドローム級のヒット」と評価されている。

こうした成功の背景には、実力派俳優たちの演技や、広く知られた歴史的題材がある。

しかし何より重要なのは「感情」である。権力と人間、喪失と回復という普遍的なテーマが、世代を超えて観客の共感を呼んでいる。

ある文化評論家は「本作は王の物語ではなく、人間の物語である」とし、「権力から追われた人物と、それを見守る人物の関係を通じて、現代社会を見つめ直すきっかけを与えている」と評価している。

『王と暮らす男』のヒットは明確なメッセージを示している。観客の心を動かすのは、華やかな演出ではなく、物語と感情そのものである。本作は「良い物語は今もなお通用する」という事実を改めて証明したと言えるだろう。

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さて、今回の企画記事、いかがでしたでしょうか?
常に様々な流行が生まれては入れ替わる韓国トレンド。

次回記事では5月・6月号の内容をご紹介いたします。お楽しみに!