大企業からスタートアップまでヘルスケア進出ラッシュ 6日「ヘルスオン」で戦略一挙公開

大企業からスタートアップまでヘルスケア進出ラッシュ 6日「ヘルスオン」で戦略一挙公開
ヘルスケア市場が熱気を帯びている。診断や処方など、健康管理全般で新しい価値を提供しようとする企業の進出が目に見える形で増えている。デジタル転換に精通している情報技術(IT)、電子業界のみならず、流通、重工業など、これまでヘルスケアとは離れていた企業も進出を加速させている。
◇大企業がヘルスケアに進撃
ヘルスケア事業進出を公表した代表的なグループはロッテだ。ロッテは最近、ロッテヘルスケアを設立し、人材採用に乗り出した。ロッテヘルスケアは遺伝子、健康診断の結果などを基に個人にマッチした健康機能食品(健機食)を推奨し、食事や運動メニューを提案するオンラインコーチングサービスを始める計画だ。
現代重工業は先月28日、社名をHD(ホールディングス)形態に変更し、4大未来産業分野の一つにヘルスケアを選定した。
同社はモバイルヘルスケア企業のMEDI PLUS SOLUTION(メディプラスソリューション)を引き継ぐ一方、未来アセットグループとデジタルヘルスケアやバイオ分野の有望ベンチャー企業を発掘するため、340億ウォン(約34億5,300万円)規模のファンドを設立した。先月30日にはサムスン電子とウエアラブル基盤の患者健康管理と社会復帰事業で協力することが決まった。
CJ第一製糖は昨年、マイクロバイオーム(体中の微生物)の専門企業ChunLab(チュンラボ)の事業を引き受けた後、今年、CJバイオサイエンスとCJウェルケアを設立した。
グループの未来成長エンジンとして「ウェルネス」事業を育てる計画だ。特にCJバイオサイエンスは「バイオ-デジタルプラットフォーム」を構築する。人工知能などを活用して新薬を開発したい考え。
<ロッテは最近、ロッテヘルスケアを設立し、健康管理市場に進出した。(写真=ロッテヘルスケア)>
◇ヘルスケア、デジタルで生まれ変わる
最近、ヘルスケア事業に進出した大企業に共通するキーワードは「健康管理」と「デジタル」だ。非対面技術を活用した診療から健康機能食品まで、技術を活用した健康な人生に焦点を当てている。
特にデジタル技術を積極的に活用するパラダイム変化が著しい。
ネイバー(NAVER)、カカオ(Kakao)などビッグテック企業も最近、デジタルヘルスケアを新成長動力として前面に打ち立てようとする雰囲気だ。NAVERは今年建てた第2社屋で社員たちを対象にした「ネイバーケア」を始める。
アマゾン(Amazon)ケアのように社員たちに非対面診療サービスを提供する。その後、これを企業間取引(B2B)商品として発展させることをもくろむ。
Kakaoは今月、社内独立企業(CIC)のヘルスケアCICを別途、法人として分離した。ヘルスケア事業を本格化させようとする兆しがあると見ることができる。Kakaoは大規模病院をターゲットにデジタル転換ビジネスを加速化し、人工知能医療ソリューションなどの開発に乗り出すものとみられる。法人の分離を成し遂げ事業を早急に進めるものとみられる。
これ以外にも、Doctor Now(ドクターナウ)など非対面診療サービスが活況で、ベンチャー・スタートアップ業界ではデジタル治療剤や電子薬といった新しい形態のヘルスケア技術も次々と登場している。
<NAVERヘルスケア研究所のナ・グンホ所長(左)とKakaoヘルスケアのファン・ヒCIC代表>
韓国内のヘルスケア市場と産業が急変しているのは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)と深い関係があるとみられる。
コロナという前例のない危機と対峙し、健康管理の重要性がいつにも増して高まり、特に、コロナの高い感染力により非対面が避けられず、デジタル技術がつなげるヘルスケアが急浮上したものと見ることができる。
Doctor Nowのチャン・ジホ代表は「パンデミック、高齢化などで健康管理に対する世間の関心が大きく高まった」とし、「ヘルスケア産業にデジタル技術を融合させることは避けられない流れ」と話した。チャン代表は「特に最近は資金力が豊富な大企業がヘルスケア市場に続々と参入しており、市場全体に活気が帯びている様子も見られる」と語った。
保健産業振興院は「新型コロナの長期的な感染拡大は、デジタル社会への大転換を加速化させている」とし、「世界のデジタルヘルスケア市場は、2020年の1525億ドル(約18兆9000億円)規模から2027年には5088億ドル規模に、年平均18.8%の高い成長率を見せるものと予想される」と明らかにした。

項目左から 全体、モバイルヘルス、デジタル保健医療システム、保健医療分析学、遠隔医療
※6日「2022電子新聞ヘルスON」開幕
電子新聞は大企業、スタートアップ、病院などのヘルスケア産業の変化を知ることができる場を設けた。6日「2022電子新聞ヘルスオン」を開催する。
NAVERとKakaoのヘルスケア事業のリーダーが直接デジタルヘルスケア戦略について説明する。また、メタバース医療サービスを構築したソウル大学病院、ハンリム大学病院などが、デジタル戦略を紹介する。電子薬など治療分野のパラダイムシフトをけん引する企業に出会うことができる。

今年で創刊40周年を迎えた電子新聞は、電子情報分野におけるサクセスストーリーのスクープを追ってきた知識経営の専門紙です。 韓国を代表するIT専門誌である電子新聞は、産業·経済を融合したメディアとして成長していきます。
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