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韓国、中小企業の支援体系を民間・市場中心に改編

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中小企業の支援体系を民間・市場中心に改編=韓国

韓国で、中小企業の支援体系が民間中心に再編される。TIPS(ティップス)プログラムのようにベンチャーキャピタル(VC)などが参加して発掘した企業を中心に政策資源を優先的に投入する。

中小ベンチャー企業部(省、中企部)は3月30日、中小企業政策審議委員会を開き、こうした内容の「中小企業支援体系の再編方向」を策定・確定した。

中企部の関係者は「改編戦略は、新政府の国政課題をより具体化した内容」とし、「民間が主導し、政府が後押しする革新成長志向の中小ベンチャー企業支援体系の確立という目標の下、5つの政策方向を設定した」と明らかにした。

まず、革新企業の発掘過程で民間の参加を大幅に拡大する。TIPS、投資型R&Dなどをベンチマーキングし、政府が支援する有望企業を決定する際、民間推薦、先行投資の連携などを拡大し、市場の選別能力を最大限に活用する。申請企業の革新性・市場性の評価過程でも、既存の学界・研究界中心の評価委員をVC、マーケティングMDなど市場プレーヤー中心に構成する方針だ。

優秀な革新企業には政策資源を集中投入し、支援企業に対する段階別の目標管理も強化する。支援対象企業が提示した成長計画とマイルストーン(段階別目標)の達成状況を持続的に点検し、成長する企業のみ追加支援する方向に政策を再編する。

教育、コンサルティング、マーケティングなど公共支援のうち、民間事業者のサービスを活用できる分野は最大限、民間と協力する。政府支援と企業詳細データを収集・分析する中小企業のビッグデータも構築する。

中企部は「関連部署と協力して今年から改編方向を他部署に拡大する。小規模事業など改編が容易な分野から適用し、改編案を段階的に拡大していく計画」と説明した。

また、この日、中企部は政策審議委員会の開催と併せて、官民連の中小企業輸出活性化TFの発足式も開催した。TFでは、世界的な景気の減速、半導体価格の下落など、内外の厳しい輸出環境下、関係省庁・輸出関連機関・企業関係者が集まり、輸出状況を点検した。日韓首脳会談を機に、韓国の中小企業の日本輸出と現地進出拡大のための支援策、と協力事業の推進についてもTFで議論する計画だ。

会議を主宰した中企部のイ・ヨン長官は「輸出活性化の成否は、相手国との友好的な協力関係がどれだけうまく構築されているかによって決まる」とし、「中小企業の輸出の主務長官として、2027年までに中小企業の直接・間接輸出比率を50%以上プラスすることと、海外に進出するスタートアップ5万社達成を目標に全力で取り組んでいく」と述べた。


原文:https://www.etnews.com/20230330000192

/media/電子新聞
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