第1四半期スタートアップ投資誘致166%急増
第1四半期スタートアップ投資誘致166%急増
第1四半期(1~3月)、韓国内のスタートアップが誘致した投資金額が3兆ウォン(約3,051億円)を超えたことが分かった。史上最大の投資誘致を記録した昨年の第1四半期よりも格段に高い数値であり、今年の投資記録更新も期待される。
今月5日、スタートアップアライアンスによると、第1四半期の韓国内のスタートアップ投資誘致件数は353件、金額は約3兆1418億ウォン(約3,191億円)と集計された。
統計は創業投資会社、新技術事業金融会社、外国人など投資主体に関係なく、需要者であるスタートアップが韓国内外で投資誘致した内訳(10億ウォン(約9億円)未満の小規模投資や非公開投資は除く)を集計した結果だ。
投資件数と投資金額ともに史上最大を記録した昨年第1四半期よりも高い数値だ。投資件数は昨年第1四半期比64%増、金額は1兆1812億ウォン(約1,199億円)比166%も急増した。
第1四半期に投資誘致が活発だった分野は△ヘルスケア△eコマース・物流△金融・フィンテック△コンテンツ・ソーシャルなどだ。
1000億ウォン(約100億円) 以上の超大型投資誘致を記録した企業も大きく増えた。昨年の第1四半期は、1000億ウォン以上の投資を受けたのは2カ所にとどまったが、今年は10カ所に増加した。
韓国内のベンチャーとスタートアップの技術力が認められ、スケールアップ投資を受ける事例が増えたことが影響したとみられる。
年初から投資誘致が活発なのは「第2次ベンチャーブーム」に触発された投資拡大の雰囲気が広がっていることが第一に挙げられる。ここ最近、海外投資会社が韓国内のベンチャーとスタートアップに投資を増やしているのも理由の一つだ。
投資業界の関係者は「米中紛争と中国政府のテック企業規制などにより、昨年下半期以降、欧州、中東などの大型投資会社が中国の比重を減らした代わりに、韓国への投資を増やしている」とし、「大規模投資誘致の事例の多くが海外投資会社から受けたことを勘案すれば、韓国内のスタートアップ業界にとって良い機会になるだろう」と話した。
企業の合併・買収(M&A)と上場などを通じたイグジット事例が増え、投資から回収まで好循環の輪が形成されていることもプラスだ。昨年第1四半期のイグジット事例は10件だったが、今年第1四半期には16件に増えた。
※スタートアップ投資誘致の現状
資料:スタートアップアライアンス
写真<ⓒゲッティイメージバンク>
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