釜山、「フィンテック」を育てる
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釜山、「フィンテック」を育てる
- グローバルフィンテックセンターの成果
- ビッグデータ・ブロックチェーンなどの入居企業
- 昨年273億(約28億6000万円)…実績2倍以上アップ
- 今年度、10企業の資金調達を目標
釜山(プサン)のフィンテック産業が熱くなっている。ビッグデータ、人工知能(AI)、ブロックチェーンなどの技術が金融決済システムはもちろん小規模事業者のマーケティング、物流、医療、教育、エンターテイメントなど多様な産業群と結合して相乗効果を出している。
融合・拡散するフィンテック
フィンテック関連スタートアップを支援するグローバルフィンテック産業振興センター(Global Fintech Industry Promotion Center、以下センター)は最近、入居企業を対象に開いた最高経営者(CEO)ワークショップでこれまでの成果を共有した。
センターによると、2019年10月の開所後、入居企業の売上が135億ウォン(約14億1000万円)から昨年273億ウォン(約28億6000万円)へ増加した。2020年に121億ウォン(約12億7000万円)水準だった投資・融資額は昨年159億ウォン(約17億円7000万円)を達成し、知識財産権は同期間で149件から194件に増えた。センターの徹底した審査を経て生まれる入居企業間のコラボレーション事例も37件から58件に増加した。
入居企業の事業アイテムは多様だ。NexSol(ネクソル)は人工知能とブロックチェーン技術を融合し、義務・政策保険分野を扱う。MARINESOFT(マリンソフト)は海洋・船舶管理・造船分野にフィンテック関連技術とサービスを融合し、BARUM(バルム)はデータ分析を基にしたデジタルマーケティング事業で、韓国内の大企業はもちろん、海外大学との技術研究を進めている。
他にも多住宅保有不動産管理サービスを提供する福婦人(ボクブイン/mrsbok)、コールドチェーン物流サービスを開発したSPACEPORT(スペースポート)、ブロックチェーンベースの医療費支給決済サービス運営会社であるMedifun(メディファン)などがフィンテック関連技術の高度化に汗水を流している。
フィンテックの核心はデータの内在化
フィンテック関連技術の核心は、データベースの経営システムの内在化である。間食のプラットフォームを作ったセンター入居企業フードトラベル(giftluck)が代表的な事例だ。フードトラベルは2018年、主要な祭り・観光地にフードトラックを配置する事業を始めた。売上が増えるほど変動費が増加するという限界を抱えていた。フードトラベルは2020年センター入居を皮切りに劇的な変化を迎えた。
企業・消費者間取引(B2C)構造を企業間取引(B2B)に変えたためだ。基本的には、ビジネスシステムをデータベースのプラットフォームに変更した。単純なアンケート中心であった顧客満足度項目を細分化し、顧客満足度データセットを構成する変数を増やして、プラットフォームが提供するサービスを多角化することに成功した。2020年に9700万ウォン(約1000万円)だった売上高は昨年8億2000万ウォン(約8600万円)に増加した。今年は上半期に昨年の売上を超えて年内20億ウォン(約2億1000万円)以上の売上を記録すると期待される。
センターはデータに基づいたカスタマイズされたデータ分析教育とデータ購入支援事業を行っている。SK Planet(位置基盤データ)、HANAカード(ハナカード、決済及びクレジット指数データ)、BCカード(決済及び加盟店詳細データ)、Fast campus(ファーストキャンパス)などリーディング企業が地域のスタートアップと共同で技術開発中だ。コラボレーション、財務諸表など多様な指標をダッシュボードを通じて常時管理している。
キム・スファン センター事務局長は「今年5~10の入居企業の資金調達のためにベンチャーキャピタルと水面下で交渉している」とし、「企業利益率を引き上げるためにはデータ基盤の情報技術(IT)内在化が必須」と強調した。
写真:去る17日グローバルフィンテック産業振興センターが開いた最高経営者(CEO)ワークショップでキム・スファンセンター事務局長(右)が成果報告を行った。 /グローバルフィンテック産業振興センター提供
釜山=ミン・ガンテ記者 minkt@hankyung.com
![/media/韓国経済新聞](/media/W9LOlf70plIVhtNfi6Nln4RGTKIhG0IGPfw2JDbS.png)
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