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技術で環境を守る「クリーンテックD.DAY」で「SIMPLE planet」が優勝獲得

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技術で環境を守る「クリーンテックD.DAY」で「SIMPLE planet」が優勝獲得

銀行青年創業財団D・CAMP(ディキャンプ)の月例デモデーが、9月21日麻浦(マポ)フロントワンで開催された。この日、「SIMPLE planet(シンプルプラネット)」がD・CAMP賞を、「GreeNERDs(グリーナーズ)」が特別賞を受賞した。

D・CAMP賞を受賞したSIMPLE planetは、細胞農業技術をベースに、培養肉を大量生産できるプラットフォームと無血清培養液を開発する企業である。牛、豚、鶏から抽出した13種類の培養細胞から、一ヶ月に2~5Kgの食品原料を生産しているが、肉塊の形の培養肉ではなく、粉末状の細胞培養原料だ。培養細胞が成長するために必要な培養液を作るには血清が必要で、これを抽出するため、牛を別途飼育する必要があり、価格が上昇する。しかし、チョン代表は血清を使用しない培養液を開発し、1リットル当たり62万ウォン(約6万8800円)水準の生産単価を1,200ウォン(約133円)まで下げる技術競争力を手に入れた。

SIMPLE planetチョン・イルドゥ代表

特別賞を受賞したGreeNERDsは、韓国初の電気化学ベースの二酸化炭素捕集システムを開発している。従来の炭素捕集技術は900度以上の加熱工程が必要なため、エネルギー消費が大きく、経済性が低い。しかしGreeNERDsは、加熱・加圧工程が省略された電気化学ベースの炭素捕集技術を使うため、同じエネルギーで3倍以上の炭素を捕集することができる。炭素排出源間の距離が遠くても狭くても、簡単に設置でき、大量生産も可能だ。2024年までに試作品をリリースする予定だ。

GreeNERDsテ・ソンボン共同代表

VGen(ブイゼン)は、2025年に本格施行される再生可能エネルギー入札制度に合わせ、入札市場向けのVPPソリューションを提供している。現在は入札過程なしに発電事業者が生産した電気をすべて売ることができるが、再生可能エネルギー入札制度が施行されると、発電事業者は一日前の電気卸売市場で生産量を落札し、翌日落札された分だけ電気を生産・販売することができる。VPPとは、仮想発電所(Virtual Power Plant、韓国統合発電所)で、クラウドベースの人工知能ソフトウェアを利用して複数の発電所を一つの発電所のように統合管理するシステムである。天候などにより、発電量の差が激しい再生可能エネルギーを効果的に管理するため、初めて登場した。VGenはすでにVPPを活用し、業界最高レベルの精度で再生可能エネルギー発電量を予測してきた。

VGenパク・スンヨプ代表

conalog(コナログ)は、ICT技術を活用して太陽光発電所をスマートに管理するソリューション、「conalog PATCH(コナログパッチ)」を提供する。conalog PATCHは、各太陽光パネルに取り付けられたハードウェアを通じて、発電データを10秒に1回以上収集する。収集したデータを分析し、発電量低下の原因を診断、低コストのカスタマイズされたメンテナンスまで提案する。データ解像度が低く、小さな故障を把握できない従来のモニタリングとは異なり、影の発生、パネル汚染、熱点現象などの問題を迅速に診断し対処することができる。初期1年間、合計10ヶ所以上の民間・公共発電所にconalog PATCHを導入・検証し、累積7億ウォン(約7700万円)の資金を調達した。

conalogオ・ボクソン代表

CBB SCIENCE(シービービーサイエンス)は、グラフェン素材を活用し、次世代二次電池用シリコン陰極材技術を開発する企業である。最近、電気自動車の充電時間を5分に短縮できるシリコン陰極材が次世代大容量、高出力が重要な電気自動車バッテリーに使われる素材として注目されているが、まだ安定性の問題で、商用化の可能性は高くない。ピョン代表はこれを解決するためにグラフェンを使用した。グラフェンは、2次元の炭素ナノ素材で、電気伝達が優秀で化学的に安定し、次世代新素材としてシリコン表面をコーティングすれば、シリコン陰極材の容量と寿命、充電速度を改善することができるというのが、ピョン代表の説明だ。

CBB SCIENCE ピョン・チャン代表

Unda Engineering(ウンダエンジニアリング)は、新再生可能エネルギー貯蔵のための熱電池Calor-e(カロリー)を開発したトルコのスタートアップである。Calor-eは、電力需要が少ない時や再生可能エネルギー生産量が多い時に生産されたエネルギーを貯蔵し、電力需要が多い特定の時間に熱エネルギーを提供する。Calor-eは1MWeを貯蔵することができ、これは韓国の平均電力使用量基準、約460世帯が使える量だ。

Unda Engineeringエミン・セラハティン・ウムドゥ代表者

今回のD.DAYは、国連産業開発機構(UNIDO)と共催で開催され、sopoong Ventures(ソプンベンチャーズ)チェ・ギョンヒパートナー、D3Jubilee(ディースリージュビリー)パートナーズのイム・ソンフンゼネラルパートナー、HG Initiative(エイチジーイニシアチブ)のナム・ボヒョン代表、LG電子のチャ・ヒョクジンチーム長などが審査員として参加した。



原文:https://platum.kr/archives/214263



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