ニュース 2023.10.30

ソウル経済振興院、スペインバルセロナ・ビルバオにソウルスタートアップの進出支援に乗り出す

ソウル経済振興院、スペインバルセロナ・ビルバオにソウルスタートアップの進出支援に乗り出す

ソウル経済振興院（SBA）は、デジタル・IoT・コンテンツ産業が活発なバルセロナ市（カタルーニャ州バルセロナ）、フィンテック・エネルギー産業を主力とするビルバオ市（バスク州ビスカヤ）と共に、スペイン地域別の中核産業を中心に、グローバル革新スタートアップを育成すると明らかにした。

ソウル経済振興院のソウル創業ハブは、スタートアップのグローバル進出ニーズに合わせ、米国、スペイン、日本、ベトナム、シンガポールなど、様々な国で海外進出支援事業を行っている。特にスペインは、韓国スタートアップの主要進出国の一つであり、ハブでは2021年から今まで、スペインで合計4つの需要先を発掘し、27社のスタートアップの現地市場進出を支援してきた。

その中で、2021年の選抜企業である「Double Me（ダブルミー）」は、バルセロナのウェストフィールド・グロリアスショッピングモールで技術実証を行い、世界中の訪問者を対象に、メタバース技術を活用した混合現実（MR）コンテンツを実装した。事業終了後もショッピングモールの提案で継続的な実証を行い、その後300億ウォン（約33億円）規模のシリーズA資金調達に成功し、目覚ましい成果を認められた。現在はバルセロナ法人設立を準備し、現地化作業に拍車をかけている。

ソウル経済振興院ソウル創業ハブは、今年スペインとの交流協力を強化し、技術実証（PoC）だけでなく、海外拠点の構築など既存の事業モデルの拡大に乗り出した。過去3年間のスペイン市場進出支援経験を基に、バルセロナ・ビルバオと共に、韓国の優秀なスタートアップの欧州市場進出環境を造成する。

ソウル創業ハブは昨年9月、ハブは民間創業クラスターTech Barcelona、ビスカヤ経済開発庁（BEAZ）と共に、スペイン進出スタートアップ支援事業を共同企画し、デジタル・フィンテック・エネルギーなど有望分野の優秀スタートアップ8社を選定した。

スペイン地域の主要協力機関であるTech Barcelonaは、バルセロナをテックベースエコシステムモデルとして強化することに注力しており、BEAZはビスカヤ議会が設立した経済発展機構で、グローバルな革新的なスタートアップの育成に力を入れている。

選定企業には、バルセロナ革新ハブPier01およびビルバオオープンイノベーションプラットフォームB.A.T（B Accelerator Tower）の業務空間とソフトブランディングプログラム、投資家ミートアップなど、スペイン市場進出のための様々な支援特典が提供される。

ソウルスタートアップの欧州進出支援事業を強化するため、ソウル経済振興院は10月18日からスペイン現地機関を訪問し、相互協力強化および交流拡大の方策を議論した。

ソウル経済振興院キム・ヒョヌ代表理事は、バルセロナ訪問日程の中で、2022年交流協力LOIを締結したバルセロナ市議会のMr.Pau Solanilla議長と会談し、その後の支援事業について話し合い、緊密な協力関係を維持することにした。また、Pier01の主要施設を視察し、持続可能な欧州地域の拠点化方策を模索し、今後の協力方向を共有し、友好を深めた。

今年新たにパートナーシップを結んだビルバオ地域も訪問し、B.A.T施設を視察、先月23日（水）、ビスカヤ県議会のMr.Joseba Mariezkurrena Cuesta経済振興部理事と、持続的な協力関係構築のための協力意向書（LOI）を締結した。協約を通じて両地域は、創業エコシステムの情報交流を活性化し、スタートアップのグローバル進出のために相互協力する計画だ。

また、SPRI（バスク州経済開発振興院）の本社を訪問し、ビスカヤだけでなく、バスク州-ソウル間の創業エコシステム交流に関する新規協議も行った。

ソウル経済振興院のキム・ヒョンウ代表理事は「今回のスペインのバルセロナ・ビルバオとの創業エコシステム交流および相互協力のための協約（LOI）は、韓国の優秀なスタートアップの欧州市場進出のための橋渡しとなるだろう」とし、「今後も国際的な協力関係を強化し、韓国の革新的なスタートアップが、グローバル市場に進出できる様々な機会を発掘していきたい」と述べた。