【今月のTIPS】 ROBOS、gongcar、Norit
【今月のTIPS】 ROBOS、gongcar、Norit
韓国中小ベンチャー企業部が主管するTIPS(ティップス、Tech Incubator Program for Startup)は、成長可能性が高いと評価されるスタートアップを、政府と民間投資会社が共に発掘し支援する、民間投資主導型の技術起業支援プログラムだ。選ばれた企業は、技術的に検証されたと評価される。この1カ月(対外公開基準)、多数のスタートアップがこのプログラムに選定された。
ROBOS(ロボス)
ROBOS(ロボス)が中小ベンチャー企業部のディープテック-TIPS(ティップス)プログラムに選定された。
選定されたROBOSは屠畜(と畜)自動化バイオマシンビジョンロボティクススタートアップで、Lidar VisionとOpen CVベースのObject Detectionを通じて、生体物のビジョンデータを分析し、独自に開発したハイブリッドロボットシステムで、屠畜場の完全無人化ソリューションを提供するスタートアップである。
LG電子、SAMSUNG(サムスン電子)、HYUNDAI(現代)ロボットなど韓国主要企業で、家電、モバイル、ロボットなど様々な製品のハードウェア/ソフトウェア量産開発経験を活かし、幅広いネットワークとインフラを保有する代表取締役およびコア理事陣と畜産専門家である獣医師など、屠畜自動化ソリューション開発のための強固なチームで構成されている。
ROBOSは今回のディープテックTIPSを通じて、独自に開発した超精密生体物マシンビジョン技術を高度化し、屠畜工程で最も難しい内臓摘出ロボットを高度化しようとする。これにより、韓国初の完全屠畜自動化ソリューションを開発し、韓国屠畜産業の競争力を高める計画だ。
ROBOSに初期投資したSERIES VENTURES(シリーズベンチャーズ)のパク・ジュンサン代表は「ROBOSが持つ生体マシンビジョンとロボット技術の高度化により誕生する屠畜自動化ロボットは、超格差10大分野のロボット、エコ/エネルギー、ビッグデータ/AI分野を一度に扱うため、今回のディープテックTIPSの審査過程で良い結果を得た」とし、「ROBOSが韓国初の生体物マシンビジョン内臓摘出ロボットの開発を完了し、屠畜工程の完全無人化目標を達成し、韓国肉類生産の競争力を確保できるよう、持続的に支援する計画」と付け加えた。
gongcar(ゴンカー)
韓国で利用されてないレンタカーを活用し、カーシェアリングサービスを提供するモビリティスタートアップであるgongcar(ゴンカー)が、Tap Angel Partners(タップエンジェルパートナーズ)の推薦によりTIPSに選定された。
gongcarは、中小レンタカー事業者の利用されていない車両を活用してカーシェアリングサービスを提供し、これによりレンタカー事業者の売上増加とレンタカー車両の稼働率向上に貢献している。
gongcarは、レンタカー事業者のデジタル転換を支援するgongcar FMSシステムと、これに連動したモバイルベースのカーシェアリング運営システムを保有しており、この分野での技術力が認められ、TIPSに選定された。
TIPS運営会社であるTap Angel Partnersのカン・ヒョンジンチーム長は、「gongcarは、レンタカー事業者の苦悩を解決し、レンタカー事業者の営業利益率の改善に貢献することが期待される」とし、「FMSシステムの高度化およびAIを活用して約50万台の中小レンタカー市場を革新していく」と述べた。
gongcarのファン・ギヨン代表は「TIPSプログラムを通じて、レンタカー事業者に質の高いサービスを提供し、カーシェアリング市場での競争力を高めることに焦点を当てる」とし、「これをきっかけに、韓国カーシェアリング市場の革新だけでなく、モビリティの革新にも貢献する」と述べた。
Norit(ノリット)
Noritは、YouTubeで60万人のチャンネル「DANI(ダニ)とNorit」を運営しながら、Noritというアプリケーションで6歳から10歳までの子どもたちの安全なSNS体験を通じて、子どもたちの健全な社会化を促進するデジタル教育をリードしている。Noritは、蓄積された約550本のオリジナルコンテンツを活用し、子どもの社会的能力を成長させることができる教育システムを開発し、特許を出願しており、今回のTIPSプログラムは、子どもたちの発話分析による社会的能力測定ツールの研究力が認められて選定された。
ソウル大学技術持株会社のモク・スンファン代表は、「ソウル大学技術持株会社は、エドテック分野でも様々な投資を進めており、その中でNoritはすでに子どもたちの発話データを収集・分析する事業を進め、事業計画からも、今後の成長可能性を判断し投資することになった」と述べ、「TIPSにより、目標とする技術実現に向けて加速されることが期待され、子どもたちの発話能力を成長させることに貢献する」と伝えた。
Noritのチェ・ダウン代表は「TIPSプログラムを通じて、個々の子どもの社会化発達レベルに合わせ、個別インタラクションを提供し、子どものトータルケア発達教育および社会化訓練に貢献する」とし、「これにより、オフライン教育現場で活用できる統合ソリューションを提供することで、デジタル教科書との連携も推進する」と述べた。
原文:https://platum.kr/archives/211665
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