Kakao Entertainment、AIパーソナライゼーションベースのIP自動編成技術「Helix Curation」リリース
Kakao Entertainment、AIパーソナライゼーションベースのIP自動編成技術「Helix Curation」リリース
Kakao Entertainment(カカオエンターテインメント)が、ストーリービジネスの差別化された成長戦略に向け、コンテンツ競争力を継続的に強化する一方、AI技術能力開発にも力を注ぐ。
Kakao Entertainmentは29日、新しいAI技術である「Helix Curation(ヘリックスキュレーション)」をリリースし、kakaopage(カカオページ)に適用した。これは、AIを通じてユーザーの趣向や傾向を分析し、アプリ内の作品推薦画面を最適化する技術である。昨年下半期、Kakao EntertainmentのAIブランド「Helix(ヘリックス)」をリリースし、最初の技術として「Helix Push(ヘリックスプッシュ)」を成功裏に披露したのに続き、2回目のAI技術公開に、業界の多くの期待が集まるものと予想される。
「Helix Push」と「Helix Curation」は、いずれもユーザーの購入履歴、興味のある作品など、様々なデータをAI最適化アルゴリズムで分析し、作品を推薦する技術である。「Helix Push」が、ユーザーが主にアプリにアクセスする時間を分析し、最適なタイミングでスマートフォンのプッシュアラームの形でパーソナライズされた作品推薦および無料利用権を支給し、作品を閲覧させるのに対し「Helix Curation」はその名の通り、AIがユーザーのおすすめ作品をキュレーションした結果をホーム画面に表示するものである。したがって、kakaopageにアクセスするユーザーは、異なる作品のホーム画面を見ることになる。AIがユーザーに合わせた作品をぴったり合わせ見せてくれるので、新しい作品を探す手間が減り、より便利にアプリを利用することができる。
「Helix Curation」は、「Helix Push」とともに、取引額や閲覧時間などで有意な上昇を引き起こすシナジーを生み出すと予想される。また、新作、完結作、人気作などに関係なく、kakaopageが保有している様々なIPが推薦されるため、創作者の作品を均等に照らし、ライフサイクルを拡大することにも貢献できる。
Kakao Entertainmentは「Helix Curation」を試験的に適用した結果も共に公開した。2月6日から22日までの約一ヶ月間、kakaopageユーザー40%を対象に、ウェブトゥーン/ウェブ小説タブの「今ホットな作品」セクション6つのサムネイルのうち3つに「Helix Curation」で推薦された作品を配置した。その結果「Helix Curation」を適用しない対照群(20%)に対し、適用群(20%)でウェブトゥーンとウェブ小説のCTR(Click Through Rate)がそれぞれ57%、227%、取引額は90%、61%増加することが確認された。これは一部のサムネイルにのみ適用した結果であるため、本格的な導入後、サービスの安定化を経て、より有意義な結果値をもたらすという説明だ。
「Helix Curation」は現在、29日kakaopageの適用を開始し、徐々に全ユーザーを対象に拡大適用中である。今後KAKAO WEBTOON(カカオ・ウェブトゥーン)、Tapas(タパス)などにも検討・導入する計画だ。
Kakao Entertainmentのキム・ギボムCTOは、「コンテンツ事業の本質である”コンテンツ強化”と、このコンテンツをユーザーにより効果的に伝えることができる”AI技術”を組み合わせれば、理想的なシナジーが生み出せると思う。”Helix Push”と”Helix Curation”、そして間もなく公開を控えた”Helix Shorts”がこれを作り出すことができる技術」とし、「Kakao Entertainmentは、創作者の作品が最もよく照らされる方向にAI技術を開発中であり、これにより業界で差別化されたAI技術を披露できるよう、能力開発に最善を尽くす」と述べた。
一方、Kakao Entertainmentは「Helix Curation」に続き、第2四半期中に「Helix Shorts(ヘリックスショーツ)」も公開する予定だ。これは前回、ウェブトゥーン、ウェブ小説CP(Content Provider)を対象に開催した「Kakao Entertainmentストーリービジネスデイ2024(SBD 2024)」で発表した。「Helix Shorts」は、AIがウェブトゥーン/ウェブ小説のストーリーを短く要約した映像(ショートムービー)を制作する技術で、完成されたショートムービーをアプリ内のホーム画面に表示して閲覧につなげる。これまでにも作品ショートムービーを制作してSNSで紹介してきたが、このようにAIでショートムービーを制作することで、制作期間とコストを削減することができ、より多くのショートムービーを制作、それに伴う大量の作品露出効果をもたらすことができる。
原文:https://platum.kr/archives/227070
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