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荒廃した土地を蘇らせる「コケ」とは…世界3大PEファンドも注目

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荒廃した土地を蘇らせる「コケ」とは…世界3大PEファンドも注目

  • Woori Financial Group DinnoLab 慶南第1期 プライベートIR企業紹介|Code of Nature

Woori Financial Groupが、スタートアップアクセラレーティングプログラム「Digital Innovation Lab(ディノラボ)」を通じて、地域企業の資金調達を支援するため、「DinnoLab慶南第1期プライベートIR(企業公開)」イベントを開催したと31日明らかにした。

前日から2日間、慶南梁山勿禁新都市未来デザイン融合センター内のG-Spaceで行われたイベントには、△TWINWIZ(ツインウィズ)、△ConnexioH(コネクシオH)、△STEMDEN(ステムデン)、△Hi Cell Tech(ハイセルテック)、△Code of Nature(コードオブネイチャー)など5社が参加した。

コケ胞子培養技術ベースの森林再生キット「Mosby(モスビー)」を開発したCode of Natureは、パク・ジェホン代表が自身の専攻分野である植物生命科学科の環境造園技術を活用して大学在学中の2021年に設立したスタートアップだ。

Code of Natureは、人類によって引き起こされた土壌荒廃問題を解決することに注力している。主要技術であるMosbyは、△コケ胞子培養液、△共生微生物液、△植物成長ホルモン液、△栄養供給養液などを含むカプセル状の製品である。

水で希釈して空中に散布すると土壌が回復するという簡単な方法だ。従来の物理的・化学的方法に比べて効果が長く、航空からの散布で大規模な面積にも適用できる。コストもはるかに安価で、環境にやさしい方法だという。

パク代表は、「済州島のドナリオルム(寄生火山)と忠南泰安の干拓地の土壌復元事業を行ったことがある。現在までに復元した規模を面積に換算すると約40万㎡だ。年内に100万㎡に達する見込みだ」と話した。

Code of Natureは昨年、世界3大プライベート・エクイティ・ファンドであるEQT Partners(EQTパートナーズ)の社会貢献財団EQT Foundation(EQTファウンデーション)が主催するグローバル創業コンテスト(IMPACT QUEST)で最終優勝を果たした。

今回の優勝を契機に、海外進出も進めている。現在、米国でPoC(技術実証)を準備中で、年内に台湾と中国でもPoCを行う計画だ。

パク代表は、「土壌復元市場の目的が以前は汚染源を取り除く『浄化』だったが、Code of Natureは元の状態(自然の状態)に戻す『復元』に重点を置いている」とし、「汚染された環境と失われた生態系を効率的に回復させるために常に努力していく」と話した。



<画像=Code of Nature(コードオブネイチャー)のパク・ジェホン代表が、慶南梁山勿禁新都市未来デザイン融合センター内のG-Spaceで開かれた「DinnoLab慶南第1期プライベートIR」で発表している様子。/写真=SERIES VENTURES提供>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2024013113484764291



/media/UNICORN FACTORY
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UNICORN FACTORY

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