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【ミリのデジタルヘルス】675万人から選ばれた「絵文字日記で感情を癒す」アプリ

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【ミリのデジタルヘルス】675万人から選ばれた「絵文字日記で感情を癒す」アプリ

BlueSignumユン・ジョンヒョン代表のインタビュー

  • 「絵文字で『文章作成』の煩わしさから解放」
  • 売上の90%は海外から発生、昨年は黒字転換
  • 「落ち込んだ時に一番最初に利用される存在」が目標

「日記は治療効果をもたらす記録手段です。日記を書くことで自分の気持ちを見つめ直すことができ、客観的に自分を振り返ることもできます。しかし、文章で表現することに難しさを感じる人が多いようです。そこで、楽しく気軽に日記をつける方法はないかと考え、「Harukong(ハルコン)」を作りました。」

絵文字でつける「日記」が海外で注目

BlueSignum(ブルーシグナム)のユン・ジョンヒョン代表は6日、MoneyTodayとのインタビューで、モバイル日記アプリケーション「Harukong」が誕生した理由についてこのように話した。BlueSignumは、ソウル大学自律専攻学部に在学中のユン代表が2019年に設立した会社だ。ユン代表は「人々が抱える心理的な問題を解決してあげたいという思いで創業に踏み切った。」とし、「ユーザーのブルーな気持ちを一番最初に捉え、助けたいという意志を込めて、社名もブルー(憂鬱)+シグナム(シグナル・信号)に決めた。」と説明した。これが、日記アプリを最初のアイテムに選んだ理由だ。

Harukongは絵文字でその日の一日を振り返ることができる。例えば、「今日はどんな一日でしたか?」という質問に対して、△楽しかった、平穏だった、寂しかった、緊張したなどの感情を絵文字で選べる(提示される選択肢は全部で16個)。その他にも、△どんな天気だったか(選択肢5個)、△友達、家族、恋人などどんな人に会ったか(選択肢5個)、△映画、旅行などどんな活動をしたか(選択肢8個)、△恋愛中ならデートや喧嘩などどんな出来事があったか(選択肢5個)、△会社員なら定時退勤や残業などどんな状況を経験したか(選択肢4個)など、様々な質問をされる。このように提示される具体的な質問は合計16個で、ユーザーが順序を調整したり、一部は削除することができる。ユン代表は「投資会社DHPを通じて精神科専門医から助言を受け、精神健康の向上に役立つ質問を構成した。」とし「日記で必要な情報の90%はこれらの質問から得ることができる。」と話した。

1日1日の心理状態を記入したユーザーは、1ヶ月と1年単位でレポートを受け取ることことができる。レポートは、自分の気分の変化や、頻繁に記録した活動など、1ヶ月間の簡単な情報は無料で提供される。自分が楽しかったと記録したときに頻繁に出てくる感情・人・活動などの詳細な情報は有料だ。ユン代表は、「日記でユーザーを分析できるデータが蓄積され、詳細なレポートを提供できるようになった。」とし「年末には国別の特徴が分かる統計レポートも発刊する予定だ。」と伝えた。例えば、ロシアとウクライナなどの場合、戦争が勃発したことで当該国のユーザーの気分レベルは大幅に低下した。韓国ユーザーの場合は、「疲れた」という感情が圧倒的に多かった。すべて日記アプリから出た統計だ。ユン代表は「もう少し時間が経てば、Harukongのユーザーのうつレベルがどの程度改善したかを示す統計も発表できる。」と付け加えた。

リリースから2年6ヶ月でHarukongは驚くべき成果を上げた。全世界176カ国でダウンロード数累計675万回を突破したのだ。MAU(月間アクティブユーザー数)基準でユーザーの90%以上が海外ユーザーだ。売上の90%が海外から発生しており、40%はアメリカだ。これを基に昨年からBlueSignumは黒字を記録し始めた。ユン代表は、「翻訳やデザインなど、国ごとにユーザーの利用を促進するコンテンツを構成した。」とし「ユーザーの積極的な参加を誘導するサービスなため、人気が出たのだろう。」と話した。

感情の記録だけではない「心の友」に

BlueSignumは最近、感情のガイドアプリ「Moodee(ムーディ)」をリリースした。Harukongがユーザーの感情を「認知」する役割だとすると、Moodeeはユーザーの心理的な問題を「解消」してくれるアプリだ。価格はHarukongと同様、一部のみが無料で、チャットボットやプレミアム感情分析などの追加サービスは有料だ。ユン代表は「クエスト(任務)を行うことで、落ち込んだり不安な時にその感情から素早く抜け出すことができるアプリ。」とし「長年の経験を持つ江南セブランス病院やソウル大学心理学科などの専門医やカウンセラーのノウハウが詰まっている。」と説明した。Moodeeもリリース4ヶ月でダウンロード数15万回を記録し、順調に成長している。Harukongと同様、韓国より海外からの反響が大きく、全体の80%が海外ユーザーだ。特に10代後半~20代前半のユーザーが多い。

ユーザーはMoodeeで現在の気分(5つの選択肢)を選んだ後、△今の気分に影響を与えているキーワードが何か(お金・仕事・仕事・人間関係など14個)、△そのキーワードからどのような感情を感じたか(良い・普通・悪いの大きく3つに分けられ、そこから詳細選択肢に分けられる。)を選択する。その後、Moodeeからその状況を解消するための3つのクエストを提示される。例えば、ユーザーが「人間関係」や「寂しさ」を選ぶとする。そうすると、Moodeeはこのユーザーに、自分が楽しさを感じることができる活動を1つ始めてみる、鏡の中の自分を一言褒める、目立つユニークなアクセサリーを活用する、というようなクエストを提供するのだ。ユン代表は、「クエストは社内の専門カウンセラーや、外部の専門医・臨床心理士などと話し合った結果誕生した。」とし「現在約1,500個のクエストを確保しており、週に100個ずつ追加で製作している。」と話した。

今後、BlueSignumはAI(人工知能)スピーカーに搭載するソフトウェアも発表する予定だ。より積極的な心の問題の解決策だと考えるからだという。これについてユン代表は、「知らない人に話すよりも、AIスピーカーのほうが素直に感情を伝えやすい。」とし「来年にリリースするのが目標だ。」と話した。さらなる未来に向けてこうした試みを積み重ね、「落ち込んだときに一番最初に思い浮かぶ『心の友』になりたい。」という抱負だ。さらに、ユン代表は「全世界のユーザーがブルーな日に真っ先に思い浮かべるのがBlueSignumであってほしい。」とし「ストレスを感じた時にお酒や友達より、当社のアプリが利用されるよう今後も努力する。」と話した。



原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2023100615272262301



/media/UNICORN FACTORY
記事を書いた人
UNICORN FACTORY

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