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駐車場を正規料金で利用したら損?…駐車場シェアリングアプリが人気

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駐車場を正規料金で利用したら損?…駐車場シェアリングアプリが人気

  • ソウルに勤務する会社員Aさんは週末を清渓川の近くで過ごすことにした。市内の中心部であるため駐車場代が心配だったが、駐車場シェアリングアプリを利用して、ビルの駐車場に車を停めることができた。朝から夜遅くまでの駐車料金はたったの4,900ウォン(約500円)だ。
  • 京畿道に住むBさんは、ソウルの人気スポットとして知られる延禧洞で友人と会う約束をした。駐車が難しい地域なので、公共の交通機関で来た方が良いと友人はアドバイスをしたが、Bさんは駐車場シェアリングアプリを利用することにした。昼間に空いている居住者優先駐車場を予約して使用するのにかかった費用は、1時間あたり1,200ウォン(約130円)で、周辺の公共駐車場よりはるかに安かった。

ドライバーが最近の高い物価により、安い駐車場を探すようになったため、駐車場シェアリングアプリが注目されている。駐車場側は空いているスペースを活用して利益を出し、ドライバーは公共駐車場より安い価格で駐車できるので、双方にとって「Win-Win」だ。特に、駐車スペースが不足しているソウル市内などの密集地域で、駐車場シェアリングアプリの利用がますます増えている。

15日Mobile index(モバイルインデックス)によると、SOCAR(ソカー{15,450ウォン▼350 -2.22%})が運営するアプリ「みんなの駐車場」のMAU(月間活性化利用者)は、2020年5月の29万9,383人から先月の41万2,739人に増加した。みんなの駐車場は、2013年に始まった駐車場シェアリングサービスで、全国1万8,000以上の共有駐車場と2,100以上の提携駐車場を仲介するサービスを提供している。公共・民営駐車場に加え、ショッピングモールや飲食店などの空いている駐車場も探してくれる。また、提携駐車場の場合、正規料金に比べて最大80%まで割引された価格で駐車券を販売している。

もう一つの駐車場シェアリングサービスであるHIPARKING(ハイパーキング)の提携業者向けアプリのMAUも、2020年5月の1万1,028人から先月の2万3,193人まで増加した。みんなの駐車場とは異なり、提携パートナー向けアプリの数値だけが公開されているため、単純比較は難しいが、少なくとも3年半の間に提携している駐車場は2倍以上に増えた。

駐車場シェアリング市場には、モビリティ企業も続々と参入している。kakao mobility(カカオモビリティ)は、2021年にGSパーク24を買収した後、kakaoTアプリの駐車機能を大幅に強化した。T map Mobility(ティーマップモビリティ)も系列会社のSK shieldus(SKシールダス)などと提携し、Tマップの駐車機能を高度化させている。

このような駐車場シェアリングサービスは、ほとんどが駐車場が空いている時間を対象に、運営主体が本来の料金よりはるかに安い前払い式駐車券を販売する仕組みだ。都心のオフィス街の場合は通勤交通量の少ない週末に、住宅街の場合は平日の昼間に、駐車代は従来より安くなる。

駐車場シェアリングが人気の理由は、ますます増加する交通量に対して駐車場の拡張には限界があるからだ。「2022年ソウル市交通量調査資料」によると、2022年のソウル市内の1日交通量(双方向基準)は996万5,000台で、2014年の645万7,000台に比べて54.3%増加した。このように車が増えたことで、駐車場を探すのが難しくなったドライバーの費用・時間・ストレスなどを意味する「駐車問題コスト」という言葉まで登場した。

特に専門家らは、自動運転車の時代が近づくにつれ、駐車場の需要がさらに増えると見ている。車が待機している際に、充電や整備などを行うスペースが必要とされるからだ。

業界関係者は、「駐車場シェアリング市場に大企業が参入しているが、まだソウルの主要都心部の駐車場の半分以上が小規模事業者が直接運営する古い方法にこだわっている。」とし、「駐車場シェアリングは車の増加に伴う駐車問題という社会的問題を解決しつつ、十分な収益を生み出すことができるため、今後市場はさらに拡大するだろう。」と予想した。



<画像=今月3日午前、ソウル広津区華陽小学校の駐車場が居住者優先駐車場として運営されている様子。 /写真=News1>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2024011515275566356


/media/UNICORN FACTORY
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UNICORN FACTORY

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