スタートアップのアクセラレーター、7年間で2.7兆ウォンを投入…最近一番注目されている分野は?
スタートアップのアクセラレーター、7年間で2.7兆ウォンを投入…最近一番注目されている分野は?
2017年から昨年までの7年間、韓国のアクセラレーター(AC、起業企画者)がスタートアップに投資した累積金額が2兆7,702億ウォン(約3,117億円)であることが分かった。
3日、韓国アクセラレーター協会が発表した「2023大韓民国アクセラレーター産業白書」によると、ACの投資は2017年139億ウォン(約16億円)、2018年558億ウォン(約63億円)、2019年1,015億ウォン(約114億円)、2020年2,727億ウォン(約307億円)、2021年7,262億ウォン(約817億円)、2022年9,329億ウォン(1,050億円)と、増加傾向を示したが、昨年は6,670億ウォン(約751億円)まで減少した。
これについて、韓国アクセラレーター協会は「昨年の投資規模は小さくなったが、新型コロナウイルスのパンデミック以前と比較すれば、依然として大きな規模といえる」とし、「以前の過熱した投資ブームが去り、徐々に正常化する過程だと解釈できる。これは、市場が長期的な安定に向けて調整されていることを示唆する」と説明している。
昨年末現在、韓国に登録されたACは合計461社で、前年比43社増加した。461社のうち、投資を行ったACは362社である。これらのうち、累積投資金額が100億ウォン(約11億円)以上のACは65社である。
ACのうち、過去2年間(2022~2023)最も多くの投資を行ったのはCNTTECH(シーエヌティーテック)だ。2022年87件、昨年71件など158件の投資を行った。2位はBluepoint Partners(ブルーポイントパートナーズ{129件})、3位はSmilegate Investment(スマイルゲートインベストメント{123件})だ。
さらに、infobank(インフォバンク{109件})、FuturePlay(フューチャープレイ{87件})、ソウル大学技術持株(82件)、韓国投資アクセラレーター(79件)、Primer Season 5(プライマーシーズンファイブ{74件})、The Ventures(ザ・ベンチャーズ{72個})、Sopoong Ventures(ソプンベンチャーズ{69個})、Schmidt(シュミット{68件})、MY Social Company(エムワイソーシャルカンパニー
{65件})、SparkLabs(スパークラボ{63件})、The Invention Lab(ザ・インベンションラボ{61件})、未来科学技術持株(53件)などが上位を占めた。
投資金額上位30のACの投資合計額は、2022年4,247億ウォン(約478億円)、昨年6,671億ウォン(約751億円)で、過去2年間に行われたAC投資の63.7%を占めた。上位30社のうち12社(40%)は昨年新しく登録したACだ。彼らは、全体的なAC投資が減少している状況でも、積極的な投資活動を行ったと評価されている。
この5年間(2019~2023年)で最も多くの資金を投資したACはSmilegate Investment(スマイルゲートインベストメント)で、金額は2,509億ウォン(約283億円)だ。続いて、Zephyrus Lab(1,197億ウォン{約135億円})、Schmidt(1,154億ウォン{約130億円})、DAYLI Partners(1,067億ウォン{約120億円})、KakaoVentures(1,062億ウォン{約120億円})、FuturePlay(873億ウォン{約98億円})、Bluepoint Partners(813億ウォン{約92億円})の順である。
同期間、ACが投資した企業を業種別に分類すると、ICTサービスが32.8%(累積8,857億ウォン{約997億円})と最も多かった。それ以外では、△流通・サービス(22.1%、5,973億ウォン{約673億円}) △バイオ・医療(17.7%、4,784億ウォン{約539億円})が上位を占めた。
韓国アクセラレーター協会の会長であるCNTTECHチョン・ファソン代表は、「ACビジネスはベンチャーキャピタル(VC)とは異なり、同じファンド金額でも、より多くの企業を探し、投資しなければならない」と話した。
その上で、「1企業当たり1~3億ウォン程度の少額の投資金額で多数の企業に投資を行い、育成活動を通じて企業を成長させていかなければ、ACも持続的に事業を続けることはできないだろう」と付け加えた。
原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2024040215360011267
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