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ゴミがお金になるの?「はい、なります」...ペットボトルを捨てたら口座にお金が「チャリン」

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ゴミがお金になるの?「はい、なります」...ペットボトルを捨てたら口座にお金が「チャリン」

【ビッグトレンド】RAFIQ、食品の副産物で化粧品を開発...「アップサイクル」も活発

「ゴミ」が文字通り「金になる」世の中となった。消費者がより簡単にリサイクル用品を分別排出できるようにし、捨てる時にポイントで利益を還元してくれるスタートアップが続々と登場している。いわゆる「ステック」(ゴミ+財テク)企業だ。

食品や飲料の製造で残った副産物で化粧品などの高級消費財を生産するアップサイクル企業も勢いを増している。「従量制バッグ」に入れるゴミは、「ステック」にとって「金脈」だ。

「ゴミを捨てたらお金になる」 ポイント付与して「ステック」誘導

スタートアップSuperBin(スーパービン)は、人工知能 (AI) を活用したセンサーでペットボトルを認識する「Nephron(ネフロン)」を開発した。消費者が生水や飲料のペットボトルの中身を空にし、ラベルをはがして入れると、選別して圧縮する。アルミ缶も認識する。ペットボトル1本につき10ポイントが付与され、2000ポイントを超えると「SuperBin」のアプリから口座に入金できる。

Oyster able(オイスターエイブル)のリサイクル収集箱にペットボトル、缶、牛乳パックなど、リサイクル物を入れると、重量と積載量をセンサーが自動検出する。モバイルアプリ「今日の分別収集」は、ペットボトルや缶1本につき10ポイントが貯まる。こうして獲得したポイントは、同社と提携しているオンラインショップで利用できる。かつては、近所のスーパーマーケットに空瓶を持ち込み、瓶あたりいくらかもらっていたことが、AIによってロボット化されたのだ。

 리코, 서울시 미래한강본부 여의도안내센터, 빙그레가 대형 분리배출장 '업박스 스테이션'을 한강에 시범 설치했다./사진= 리코recoとソウル市未来漢江本部ヨイド案内センター「ピングレ」が、大型分別排出場「UpBox station」を漢江に試験的に設置した/写真=reco

「リサイクル機」のイメージを取り払ってデザインした機械も続々と登場している。ソウル市ヤンチョン区には黄色が印象的なリサイクル物収集機がある。これはinobus(イノバス)の「スセム」だ。2022年に設立したinobusは、廃プラスチックの収集とリサイクルソリューションを整えている。これを設置して4ヶ月間の試験事業期間中、1万人以上の住民が参加し、約40万本のペットボトルが収集された。

廃棄物収集サービス「UpBox(アップボックス)」を運営するreco(リコ)は、ソウル市未来漢江(ハンガン)本部ヨイド案内センター「ピングレ」と、「UpBox station(アップボックスステーション)」を漢江公園に試験設置した。また、分別収集を代行するCovering(カバーリング)は先月、韓国投資アクセラレーター(以下、韓投AC)とNew Paradigm Investment(ニュー・パラダイム・インベストメント)からプレシリーズAの資金を調達した。ゴミの分別収集が、未来産業の1つとしての地位を確立したのだ。

inobusのチャン・ジンヒョク代表は、「公共の場では、分別排出がうまくいかず、資源がすべてゴミとして扱われている」とし、「資源循環システムの革新を通じて資源の無駄を最小限に抑え、『スセム』によるプラスチックリサイクルの促進に努めている」と話した。

捨てられたコーヒーかすも生まれ変わる... 技術力でアップサイクリング

이범주 라피끄 대표 인터뷰 /사진=김휘선 기자 hwijpg@RAFIQのイ・ボムジュ代表インタビュー

このようにIT技術をベースに、消費者のリサイクル参加を促す以外にも、収集したゴミを資源に変える素材・部品専門のスタートアップも増えている。食材の副産物は、代替タンパク質、燃料、化粧品などにアップサイクリングが盛んな代表的な分野だ。

RE:harvest(リハーベスト)はビールや甘酒を作り、残りは麦副産物(BSG)を食品素材にアップサイクリングしている。BSGはたんぱく質や食物繊維が豊富だが、一般的な食品製造では使いにくいため、そのまま廃棄されてきた。RE:harvestは、BSGの前処理、殺菌、加工技術を用いて小麦粉の代替が可能な「リネージュパウダー」を開発した。RE:harvestはそれを食品会社に供給するか、直接、エネルギーバー、シリアル、チョコレートボール、パンなどの完成品を作っている。昨年から、インドネシアなど東南アジア市場への進出も進めている。

化粧品製造スタートアップRAFIQもESGをアップサイクリングしている。その結果物は、食べ物ではなく「皮膚が食べる」化粧品だ。RAFIQは、植物の断片が皮膚を直接吸収する軟化技術を開発した。最近、BSGで化粧品材料を開発した。RAFIQは、BSGの栄養素が抜け毛の予防や抗酸化などに効果があり、ハンドクリームやシャンプーなどの化粧品に適しているとしている。Rapidakは、ソウル経済開発庁 (SBA) が注目するスタートアップでもある。今後、ジュースなどに加工して、残りは柑橘副産物、商品価値が落ちて廃棄された緑茶葉など、アップサイクリング原料を拡大する計画だ。

Urban Labsのキム・ソニョン代表インタビュー

Urban Labs(アーバンラボ)、Poien(ポイエン)などは、コーヒーかすをアップサイクリングしている。Urban Labsは、コーヒーかすから植物性代替のタンパク質を作っている。特に、加水分解法などを用いてコーヒー豆のたんぱく質を90%まで抽出する計画だ。抽出したタンパク質は、粉末状だけでなく液体状でも作ることができ、さまざまな食品や飲料に活用できる。さらに、Poienは自社開発の熱処理加工法で、コーヒーかすの水分量を減らし、バイオプラスチック、固形燃料、肥料などに生まれ変わらせている。

食品副産物のアップサイクリング企業は、今後も成長を続けるとみられる。国連環境計画(UNEP)は、食品廃棄物で発生する温室効果ガスが世界の炭素排出量の8〜10%を占めるとしている。炭素削減が話題になっているだけに、需要が高まるとの説明だ。

韓国農水産食品流通公社(aT)は、世界の食品アップサイクリング市場は、昨年、530億ドル(約7兆6,752億8,000万円)で、年平均4.6%成長した。2032年には830億ドル(約12億円)に達するとみられている。



<10月21日、現代自動車はソウルのヨイド公園で環境に優しいランニングキャンペーン「Long Gistrun 2023」を開催した。inobus(イノバス)はここで「スセムRePET」を運営し、2500本のペットボトルを収集した。参加者には景品が贈られ、こうして集められたペットボトルはリサイクル業者に送られた。/写真 = inobus提供>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2023122216002934289


/media/UNICORN FACTORY
記事を書いた人
UNICORN FACTORY

2021年に発足したUNICORN FACTORY(ユニコーンファクトリー)は、MONEY TODAY(マネートゥデイ)が韓国の総合誌で初めてスタートさせたスタートアップ専門のメディアプラットフォームです。 溢れるニュースの中でスタートアップ生態系に必要なニュースだけを厳選し深く伝えます。

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