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「LSグループの長男」ク・ボンウン会長が率いるMCG 3,000億ウォンの資金を確保…「ハンガーゲーム」の配給会社に投資

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「LSグループの長男」ク・ボンウン会長が率いるMCG 3,000億ウォンの資金を確保…「ハンガーゲーム」の配給会社に投資

LSグループの初代会長を務めたLS MnM(LS日鉱銅製錬)故ク・ジャホン会長の一人息子ク・ボンウン(44)議長が率いるMaum Capital Group(マウムキャピタルグループ{以下、MCG})が、2億2,500万ドル(約37億5,000万円)規模の資金調達に成功した。ハリウッドの有名制作・配給会社であるLions Gate Entertainment(ライオンズゲートエンターテインメント{以下Lions Gate})など、グローバルコンテンツ・IP(知的財産権)企業に投資する計画だ。

31日、投資業界によると、MCGは合計4億5,000万ドル(約676億円)のファンドのうち、2億2,500万ドル(約338億円)の資金調達を完了しており、投資の実行準備を進めているという。

ク・ボンウン会長は、米国スタンフォード大学経済学科と経営大学院を卒業後、現地でベンチャーキャピタリストとして活動している。MCGは人工知能(AI)、仮想現実(VR)、Web 3.0、ヘルスケアなどの技術部門と、映画、ウェブトゥーン、スポーツ、芸能人などのコンテンツ&IP部門の事業・投資を目的として設立された。

ク議長をはじめ、米国スタンフォード大学で16年間学長を務めたジョン・ヘネシーや、Andreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ)ファンドの共同創業者マーク・アンドリーセン、Yahooの共同創業者ジェリー・ヤンなどがMCGの主要株主として参加している。

MCGの関係者は、「技術と文化の分野で新しい価値を創造する企業を発掘・投資し、お互いに協力し合いながらグローバルプラットフォームを構築する計画だ。」とし「主要株主らは、独自のクロスボーダー(cross-border)投資成長戦略で、企業を育成するだろう。」と述べた。

MCGは投資予定企業として、ハリウッドの制作・配給会社であるLions GateとGlobalgate Entertainment(グローバルゲートエンターテインメント{以下、Globalgate })、そしてスペイン語コンテンツ専門のMiercoles Entertainment(ミエルコレスエンターテインメント{以下、Miercoles})などを検討している。早ければ年内にGlobalgateへの投資が行われる予定だ。

Lions Gateは年間40~50本の映画を発表するハリウッドの代表的な配給会社だ。「ラ・ラ・ランド」、「ジョン・ウィック」、「ハンガー・ゲーム」、「トワイライト」シリーズなどを配給した。所有している有料ケーブルチャンネルSTARZ(スターズ)は、約3,700万人の加入者を保有している。

Globalgateは2016年にLions Gateが設立した映画専門制作会社だ。これまでに80本以上の映画やシリーズを制作した。20カ国15社の配給会社がGlobalgateのパートナーとして参加しており、2万本以上のIPライブラリを持っているという。

Miercolesは、スペイン語コンテンツ専門の制作会社で、米国の有名な映画制作会社であるPantelion Films(パンテリオンフィルムズ)と、OTT(オンライン動画サービス)のパンテアを成功に導いた業界の専門家によって設立された。スペイン語は、英語の次に広く使用されている公用語で、全世界のスペイン語使用者は約5億人に達する。Miercolesが製作した映画「Radical(ラジカル)」は、2023年のサンダンス映画祭で人気賞を受賞した。今後は、米国内のスペイン語使用者をターゲットにするだけでなく、ラテンアメリカを拠点に主要事業を展開していく計画だ。

今回の投資について関係者は、「全米脚本家組合(WGA)と映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキでコンテンツ市場への投資が低迷している今が、良い投資ができる適期だと判断した。」とし「今回の投資を皮切りに、地域間・文化間の距離を縮めることができる様々な企業に投資する計画だ。」と述べた。

MCGはシリコンバレーに位置する特殊性を活かし、今後も成長可能性を備えた様々なテック企業及びプロジェクトを発掘する予定だ。また、今回投資する企業とシナジー効果を発揮できる方法も検討している。AI・ブロックチェーンなどの先端技術を活用したプラットフォームの強化や、Web3.0エコシステムの高度化など、「技術」部門のポートフォリオを改善するための投資も行われる予定だ。

ク・ボンウン議長は、「不確かなグローバル経済情勢を考慮し、戦略的に投資の進行を遅らせたが、2024年からは様々な環境要因を綿密に観察し、株主とコミュニケーションを取りながら、より積極的に投資を再開する予定だ。」とし「競争力のある投資ポートフォリオとシリコンバレーの技術を基に、多くの機会を発掘する好循環構造を作り出し、新しい価値を創出する。」と述べた。



<ユニコーンファクトリー専門委員(8Formation のマネージングパートナー ク・ボンウン氏)の講演 /写真=キム・フィソン記者 hwijpg@>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2023103110454383754


/media/UNICORN FACTORY
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UNICORN FACTORY

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