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記者と広報の絆とは?HOKI PR COMPANYのミン・ホギ代表

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記者と広報の絆とは?HOKI PR COMPANYのミン・ホギ代表


ちょい事情通の記者 第1号ソン・ホチョル


@テキストピッチはスタートアップの起業家が本人の文で投資誘致ピッチするコーナーです。

申請した起業家の皆さんにレタースペースを提供し、ピッチを共有します。判断はピッチを読んだ投資家のみなさんです。ちょい事情通の記者はピッチをするスタートアップと何の関連もありません。


記者は、広報担当の方とつながりがあります。だいたいは友達で、時には腐れ縁(?)で。WeMakePrice(ウィー・メイク・プライス)の広報担当だったミン・ホギさんが「ちょい事情通の記者」にメールをしてくれました。

今はHOKI PR COMPANYの代表です。会ったのはずっと前だったので、実は顔もあまり思い出せません。 「ちょい事情通の記者」が切れてしまいそうな縁をつなげたわけです。ミン・ホギさんはスタートアップ「HAII(ハイ)」の広報を代行しているそうです。ホギさんのメールはこんな感じです。

「私の顧客会社の中でシリーズB投資ラウンドになるデジタル治療薬開発会社『HAII』いうスタートアップがあります。ミーティングで聞いたのは、現在の投資ラウンドで韓国のデジタル治療薬開発会社の中では、バリュエーションが最も高い企業だということです。HAIIは頑丈なパイプライン(デジタル治療製品)を保有しており、医療系ネットワークと内部の人的資源が充実しています。

また、全般性不安障害の治療薬(Anzeilax)は12月、食品医薬品安全処で確証的臨床試験の許可も受けました。デジタル治療薬Anzeilaxは、3月からKMI健康検診センターに提供しています。

健康診断の際、体の健康だけでなく心の健康までチェックするのです。今年1月に重大災害法が施行されたのですが、企業内のストレスも処罰対象になるという点で、意味のあるものです。しかし、企業には管理指標がありませんでした。そこに、HAIIのAnzeilaxがその指標を提供する道を開いています。

韓国のデジタル治療薬を取り扱う企業は、主に医師が起業をしています。HAIIのキム・ジンウ代表は、延世(ヨンセ)大の経営学科の教授です。

UX/UI の専門家、コンピューターと人間、AIと人間の相互作用関連の専門家です。HAIIに関心を持っていただければ、韓国のデジタル治療薬に対する関心を高め、HAIIもまた、正確なバリュエーションで投資家の評価を受けることができると思います 」

今週のテキストピッチはホギさんとの縁で「HAII」です。2020年3月にシリーズAラウンドとその後のブリッジラウンドには、Honest Ventures(オーネスト・ベンチャーズ)、Capstone Partners(キャップストーン・パートナーズ)、We Ventures(ウィー・ベンチャーズ)、D.CAMP(ディー・キャンプ)、KB証券のKB Investmentなどが参加し、累積投資誘致金額は38億ウォンです。

今回はシリーズB投資を誘致しています。目標は120億ウォンです。既存の投資家のほとんど後続投資意向があり、約70億ウォンは誘致した状態で、3月と4月中に新規投資家を誘致する予定です。5月末にラウンドを終える予定です。


【テキストピッチ】シリーズBに突入したデジタル治療薬スタートアップ、HAII


HAIIのキム・ジンウ代表:韓国HCI/UXファンディングメンバー、延世大学教授、HCI Lab主任教授。DTnox開発専門会社(株)HAII起業。HCI/UXをコア競争力でHigh Compliance DTnox開発/写真HAII提供

 


執筆者:HAIIのキム・ジンウ代表

●2026年に96億ドルの市場、デジタル治療薬

変化のなさそうな医療領域も数年前から「デジタル治療薬」という大きなデジタル化の傾向が見られる。 「デジタル治療薬」は、多くの市場調査機関で毎年20~30%の成長が予想されている市場です。

韓国保健産業振興院では、昨年の報告書で、2026年のデジタル治療薬市場は12兆ウォン(約1兆円)規模に成長する見通しを出しました。

米国市場調査機関「Grand View Research(グランドビュー・リサーチ)」によると、世界のデジタル治療薬市場規模は、今年から2028年まで年平均23.1%ずつ成長し、191億ドル(約2兆円)規模に達すると予想しています。

米国市場調査機関のアAllied Market Researchが、昨年1月に公開した報告書によると、グローバルデジタル治療薬市場は2018年に約2兆6,063億ウォン(約2,600万円)規模で、以後年平均19.9%ずつ成長してくる2026年には約11兆8,500億ウォン(約1.1兆円)規模に拡大すると見込まれている。

もう一つの米国市場調査機関であるFrost & Sullivanによると、デジタルヘルス最大市場である米国のデジタル治療剤市場規模は、2017年8億9,000万ドル(約1,000億円)から来る2023年44億2,000万ドル(約5,500億円)で年平均30.7%の成長率を記録すると予想しました。


●適合型ターゲット治療という挑戦 

デジタル治療薬市場の最初の機会要因は、米国FDAで既存の製薬業に適用していた許可プロセスを大幅に短縮したことです。迅速なプレマーケット審査で、従来の10年にわたる新薬認可の過程が3年に減りました。

もう一つの機会要因は、新型コロナウイルスによる対面医療の危険性の増加と非対面医療の活性化です。 機会要因に基づいて、デジタル治療薬市場は発展してきました。HAIIでは、デジタル治療薬市場が「診断」から始まり、「治療」、そして新しい「適合型ターゲット治療」に進化していると見ています。 

第1世代デジタル治療薬は、膨大な量のビッグデータを人工知能(AI)を活用して病気の診断に活用しました。医療映像データなどをディープラーニングアルゴリズムで分析する方式の診断支援ツールの役割でした。

第2世代デジタル治療薬は、質の高いソフトウェアを中心に特定の疾患を予防、管理、治療するソフトウェアに発展しました。

明確な作用機序(MOA、Mode of Action)を持ち、豊富な臨床証拠に基づくデジタルソフトウェアの形です。HAIIで考える第3世代デジタル治療薬は、診断と治療を組み合わせた「適合型ターゲット治療」です。

私たちは、デジタルテラピュティクス(Digital Therapeutics)の時代からデジタルテラノスティックス(Digital Theranostics)の時代に変化していると語っています。


●スマートフォンだけで症状を診断...HAIIの「デジタルターゲット療薬(Digital Theranostics)」 

HAIIのデジタルターゲット治療薬は、デジタルバイオマーカー(Digital Bio Marker、以下DBM)と人工紙はエージェント(Therapeutic AI Agent、以下TAI)の好循環構造を持っています。DBMを通じて疾患の診断とモニタリングが進行し、続いてTAIによる治療と管理が進行する構造です。

HAIIの適合型ターゲット治療薬は、検査者の声(Voice Maker)、瞳孔(Eye Tracker)、心拍数(HRV、Heart Rate Variability)など、個人に生成されるデータを通じて他の資材を必要とせず、患者自身の携帯電話のみで持続的な症状の診断と監視が可能です。

また、患者の状態に合わせてAIエージェントを通じてカスタマイズされた治療を提供するために、HAIIはchat bot(チャットボット)、voice bot(ボイスボット)、hybrid bot(ハイブリッドボット)という3つのAIボットを持っています。

HAIIは日常生活でスマートフォンを利用し、いつでもどこでも便利に精密診断およびカスタマイズされた治療を提供するためのデジタル治療剤を作っています。

このようなアプローチはそのままHAIIの強みとなっています。まず、デジタルバイオマーカーを使ってデジタル治療薬を作っている企業は、国内にはあまりなく、世界中にも2~3ヶ所未満だと思います。

第二に、HAIIはさまざまなデジタルバイオマーカーをすでに市販しています。HRV(心拍変動も、Heart Rate Variability)を精神健康を診断するのに商用化させ、KMI健康検診センターに去る3月納品しました。

当社製品が基本検診項目として採択され、年間120万人が検診を受ける予定です。軽度認知障害デジタル治療剤は視覚、音声、キーストロークデジタルバイオマーカーを使用しますが、順天(スンチョン)農協と3ヶ月にわたるテストでその効果性を立証し現在供給契約を進行中です。

第三に、HAIIは実戦を通じて発展しています。 デジタル治療会社が限られた環境で開発を進行するのとは異なり、HAIIのすべての治療薬は、1回以上の実際のユーザーベースでテストを進め、ユーザーのフィードバックを受けて継続的に改善しています。

HAIIのADHDデジタル治療薬は大邱(テグ)教育庁と進行した児童生活習慣形成モデル事業のプロジェクトです。合計31人を対象に2ヶ月間進行した結果、小学校1~2年生が最低1日に1回使用した割合が95%を超えています。

 


HAIIパイプライン/HAII提供

 


●HAIIデジタルターゲット治療薬パイプライン紹介   

HAIIは、デジタル治療剤の「治療薬バージョン」と「ウェルネスバージョン」の両方を考慮しています。これがデジタル治療薬の利点だと考えられています。合計6つのパイプラインの中で、私たちの主力製品は2つあります。

主な精神疾患 診断して治療する全般性不安障害 デジタル治療薬Anzeilaxと高度認知障害すなわち、初期認知症を診断して治療するデジタル治療薬AlzTALKです。Anzeilaxのコアターゲットは20~40代で、グローバルに数十兆ウォン、韓国市場も3~4000億ウォン程度になると予想しています。

Anzeilaxの中で診断を担当する心の検診はKMI健康検診センターに供給完了し、3月から全ての検査者が検診時に使用します。Anzeilaxの中で治療モジュールである「Mind Garden」は治療薬バージョンの臨床を準備中で、ウェルネスバージョンはパイロットテスト中であり、今年上半期中に発売予定です。

認知症市場は50代以上がターゲットであり、現在韓国市場のみで診断と治療を合わせて10兆ウォン以上、グローバルには数百兆市場に成長しています。

初期認知症を選別するAlzguard(アルツガード)はすでに商業化し、医療機関中心に営業を進めており、認知改善強化プログラムである「Saemi TALK(サミトーク)」は、グローバル製薬会社であるエーザイにlicense-outを進め、現在エーザイで販売しています。 それ以外にもADHD治療薬、脳卒中言語リハビリテーション治療薬は早ければ今年下半期に市場にローンチする予定です。

 デジタル治療薬は、食品医薬品安全処の承認後、正式に医薬品になると医療報酬に連動して売上が発生します。例えば、医師がMind Gardenを1回処方するごとに策定された報酬を受ける方法です。ウェルネスサービスの場合、主にユーザーが月額料金を支払います。高度認知症改善プログラムであるSaemi TALKは現在月1万ウォン(約1,000円)、Alzguardも月1回1万ウォンの費用を受けています。   




全般性不安障害デジタル治療薬Anzeilaxの治療モジュールである「Mind Garden3.0」/HAII提供  

 



●韓国内初食品医薬品安全処の確証的臨床試験許可取得 

HAIIは、国内のデジタル治療薬市場で覚えておくべきいくつかの重要な成果を持っています。 第一に、全般性不安障害デジタル治療薬Anzeilaxが昨年、全般性不安障害デジタル治療剤の中で韓国で初めて食品医薬品安全処の確証的臨床試験許可を獲得した事実です。

私たちは今年中に臨床試験を経て、来年に食品医薬品安全処の承認を獲得することを目指しています。デジタル治療薬の確証的臨床試験許可を獲得した企業は、当社HAIIを含め、5つ程度と把握しています。

二番目として、3月からKMI健康検診センターに全般性不安障害診断サービスである「心の検診」を納品したことです。「心の検診」は一年100万人程度使用すると予想しています。

現在、KMIに検診を受けに行くと、問診票に簡単な心の健康についての質問が記載されていますが、これが私たちHAIIの「心の検診」に置き換えられる予定です。最後にGMP(Good Manufacturing Practice、優秀医薬品製造・管理基準)獲得です。韓国初のデジタル治療薬企業です。GMP獲得で自他公人の製薬会社として評価されています。 


●開発チーム14名、累積開発キャリアは100年以上 

HAIIには、デジタル治療薬開発企業に必須な各分野の専門家が集まっています。特に、開発チームは過去1年間、新規のジョインはありましたが、退社した人はひとりもいませんでした。

HAIIのデジタル治療薬に対する明確なビジョンとミッション、そしてこれを実践していくシニア開発者たちの力量のためと考えられます。HAIIの開発チーム14人ほどで累積開発キャリアが100年を超えています。

二つ目は治療薬開発会社ですが、内部に医師が一人もいないというのも逆説的にHAIIだけの開発力量につながっています。どれかひとつの疾患だけを開発するのではなく、私たちが様々な商品を開発できるという原動力があります。

また、私たちに協力するMPO(Medical Product Owner)は延世セブランス、サムスンソウル病院など合計18名の方が、私たちと一緒に治療薬を作っています。

最後に、食品医薬品安全処の認可を担当するRPG(Regulatory Professional Group)チームを運営しているという点も強みです。HAIIはデジタル治療会社の中では異例で、5人の国内外RA(Regulatory Affairs)および特許チームを運営しています。

認可に特化した会社であるだけに、今後の国内外臨床試験もHAII内部専門家の迅速かつ専門的な対応が可能です。

去る1月27日から重大災害処罰法が施行されました。重大災害処罰法では、会社員のストレスも処罰対象であると認めています。

また、勤労福祉公団では、6大精神疾患(うつ病、不安障害、適応障害、外傷後ストレス障害(PTSD)、自害行為及び自殺、睡眠障害など)を分類し、これを産業災害と認めています。

しかし、まだ韓国社会で精神疾患に対する理解があまりありません。精神的な要因で病院に行くだけでも、周りの視線は厳しいのです。コロナの後、心の病を患っている人は増えましたが、それを診断、治療をするために、また別の心の壁を超えなければなりません。

当事者と企業の双方に、そして私たちの社会メンバーに解決策が必要です。年に一度健康診断を受けるように、心の検診も定期的に受けて治療も気軽にできる世界が早く開かれてほしいです。

その道にはHAIIのデジタル適合型ターゲット治療薬があります。心の健康に気を配る社会を作ります。 



HAIIメンバーの新年あいさつ写真/HAII提供 

 



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朝鮮日報のニュースレター、「ちょい事情通の記者(쫌아는기자들)」です。